日本医療研究開発機構(AMED)は21日、2020年度の「創薬支援推進事業―新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発」の公募について、9件の研究開発課題を採択した。企業主導型で4課題、アカデミア主導型で5課題が採択されており、全体で約55億円の研究費を配分する。新型コロナウイルス感染症ワクチンの開発を支援し、早期に臨床試験に入るための必要な研究開発を後押しする。
引用:薬事日報
諸外国の大学や企業がコロナワクチンの開発に乗り出している中、日本の企業と大学も開発に乗り出しています。ワクチンの自国での生産は外国の流通に左右されないためにも非常に重要だと思います。ワクチンの入手が政治に左右されるわけにはいかないですからね。今回AMEDで採択されたグループは企業が4件、アカデミアが5件。研究費55億円を配分ということになっています。以下、AMEDに採択されたグループの一覧です。
〈企業主導型〉
企業名 | 研究名 |
IDファーマ | 気道親和性センダイウイルスベクターによる新型コロナウイルスワクチンの開発 |
塩野義製薬 | 新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発 |
KMバイオロジクス | 新型コロナウイルス感染症に対する不活化ワクチンの開発 |
アンジェス | 新型コロナウイルスを標的としたワクチン実用化開発 |
〈アカデミア主導型〉
大学名 | 研究名 |
慶應義塾大学 | 新型コロナウイルス感染症の遺伝学的知見に基づいた分子ニードルCOVID-19粘膜免疫ワクチンの開発 |
東京大学 | 新型コロナウイルス感染症に対する弱毒生ワクチンの開発 |
長崎大学 | COVID-19に対するmRNA吸入ワクチン開発 |
新潟大学 | 組み換えBCG(rBCG)技術を利用したCOVID-19ワクチン開発 |
東京都医学総合研究所 | 汎コロナウイルス感染症ワクチンへの応用も視野に入れた、新型コロナウイルス感染症に対する即時性と免疫持続性を併せ持つ組み換えワクチンの実用化 |
ワクチンは既に今年中には世界中に供給が可能であると宣言している企業が出てきています。若干出遅れた感は否めませんが、今からでも良いものを作っていただきたいと思います。開発費55億円ってのは、米国の「ワープスピード作戦」と比較すると少なすぎませんか?米国の開発計画は100億ドル(約1兆700億円)の予算を確保したといわれています。必要と感じられるところには躊躇なくお金をつぎ込んでください。
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