武漢肺炎にセファランチン+ネルフィナビル?どうやって発見?

新型コロナウイルス肺炎
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新型コロナウイルスの治療薬として、エイズ治療薬「ネルフィナビル」と白血球減少症などの治療薬「セファランチン」の併用が有効とみられることを、東京理科大や国立感染症研究所などの研究チームが細胞を使った実験などで確認したと22日、発表した。
セファランチンは植物の根に含まれる有機化合物で、1934年に日本の薬学者によって単離された。
新型ウイルスは体内の細胞に入り込んで増殖するが、セファランチンはウイルスが細胞内に入り込むのを、ネルフィナビルは新型ウイルスが細胞内に入り込んだ後、増殖するのに不可欠な遺伝子の複製を、それぞれ妨げるという。

引用:産経新聞

どうゆうアプローチをしてこの二剤の組み合わせに行きついたのでしょうか?あらゆる薬を組み合わせを実験するのは不可能でしょう。AIによる解析をでしょうか?今現在検討中の薬剤の効果は3種類に分けられると思います。

  1. ウイルスそのものの増殖を抑える。
  2. ウイルスの細胞への侵入を抑える。
  3. 増悪を防ぎ臓器障害を抑える。

上記3つが考えられます。1の代表がアビガンです。先日カレトラの効果は期待できないとされたので追従試験は行われていないと思います。2の期待をもって試験が行われているのが、ナファモスタットやカモスタットです。現在東京大学のグループが研究を行っています。3はリウマチの薬剤であるトシリズマブであったり、BTK阻害剤のアカラブルチニブなどです。

今回の候補に挙がった2剤もそれぞれ1+2の組み合わせです。1については既存の抗ウイルス作用をもつ薬剤を片っ端から検査しているのでしょうが、2についての根拠はどこにあるのでしょう?おそらくですが、ナファモスタットとカモスタットの構造上のどこにウイルスに対する効果があるのかが分かってきているのではないでしょうか?そのうえでその構造と似通った薬剤を中心に検討していると考えます。構造式というと高校生の時に化学で習ったものを想像しますよね。

そうこんな感じのやつですが、今はもっと構造式も進んで、3Dで示されます。そのうえでどこのどの部分にどれくらいの合致率でくっつくことができるのかがコンピューター上で明らかになっています。AIが全部やっちゃっている可能性もあります。新型コロナウイルス感染が一段落したらぜひどうやって解析を行ったのか学会で発表してもらいたい!!興味があります!!

 

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