佐川急便配達員が新型コロナウイルスを拡大?濃厚接触者の定義は!

新型コロナウイルス肺炎
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SGホールディングス傘下の佐川急便は9日、名古屋市内の営業所で勤務する協力会社の男性社員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。男性は配達業務を担っていた。配達先の顧客や営業所の職員と濃厚接触した可能性があり、調査を進めている。

引用:日経新聞

営業所内での感染拡大はどこの会社でもあり得る話であり、決して佐川急便配達員に特記した問題ではないですよね。果たして集配と宅配で感染拡大が生じえるのでしょうか?基本的には確率は非常に低いと考えています。濃厚接触者の定義を確認しましょう。医療従事者向けの⼀般社団法⼈ ⽇本環境感染学会が提供しているガイドには以下のように記載されています。

ここでいう濃厚接触とは、以下の①または②を意味する。
① 新型コロナウイルス感染症患者の約 2 メートル以内で⻑時間(注)過ごす。
② 個⼈防護具を着⽤せずに新型コロナウイルス感染症患者分泌物や排泄物と直接接触する(咳をかけられる、素⼿で使⽤済みのティッシュに触れるなど)
濃厚接触の有無を判断する際は、接触した時間(⻑いほうが曝露の可能性が⾼い)、患者の症状(咳がある場合は曝露の可能性が⾼い)、患者のマスク着⽤の有無(着⽤していれば⾶沫による他者や環境の汚染を効果的に予防することができる)についても考慮する。

注:接触時間
ここでいう接触時間の⻑さは以下を⽬安とする。
⻑時間:数分以上
短時間:約1〜2分

少なくとも佐川急便の配達員と数分以上立ち話をすることはないですよね。物流業界も人手不足で大変だと聞きますので。また厚生労働省が発表している一般の方向けの濃厚接触者の定義は以下のようなものです。

※ 濃厚接触とは

  • 新型コロナウイルス感染症が疑われる方と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった。
  • 新型コロナウイルス感染症が疑われる方の気道分泌物もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い。
  • 適切な感染防護なしに新型コロナウイルス感染症が疑われる患者を診察、看護もしくは介護していた。

上述しましたが、佐川急便の配達員と現状の定義で濃厚接触者になる顧客はいないものと思われます。営業所、ご家族に方に感染されていないことをお祈り申し上げます。

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