バリシチニブってどんな薬?副作用は?投与できない人はいる?

薬剤
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新型コロナウイルス感染に対する薬剤で新たな承認が出ましたね。

バリシチニブ(商品名:オルミエント)です。

バリシチニブは2017年9月に関節リウマチを適応症として承認され

現在アトピー性皮膚炎に対しても承認を得ています。

新型コロナウイルス感染で三つ目の適応症となります。

 

バリシチニブってどんな薬なの?

バリシチニブは一日一回の経口薬剤です。

炎症のサイトカインを発生させる受容体であるJAK1およびJAK2分子を阻害し

炎症の発症シグナルの伝達を阻害することでリウマチやアトピーに効果を示します。

 

バリシチニブの副作用は?

炎症を抑えるということは免疫力を抑えるということ

つまり、バリシチニブを投与すると

感染症のリスクが高くなります。

実際本剤を投与することで

帯状疱疹、肺炎、ニューモシスチス肺炎、敗血症

といった重篤な感染症が報告されています。

その他、非常に稀な副作用ではありますが

消化管穿孔、肝機能障害、間質性肺炎、静脈血栓塞栓症

などの報告もあります。

 

バリシチニブを投与できない患者さんは?

添付文書上の禁忌にあたる患者さんは

  • 本剤に対して過敏症を有する人
  • 重篤な感染症を有している人
  • 活動性の結核を有している人
  • 重度の腎機能障害を有している人
  • 白血球(好中球・リンパ球)が低値の人
  • 貧血の人
  • 妊娠又は妊娠の可能性ある人

が列記されています。

ただ今回新型コロナ感染症の承認を受けたということは

重篤な感染症を有している人については例外が規定されます。

 

バリシチニブがCOVID19に効果があるワケ

バリシチニブはレムデシビルとの併用を前提で承認を受けています。

つまり抗ウイルス効果自体はないということです。

やはりサイトカインストーム対策ということでしょう。

参考:サイトカインストーム?免疫が暴走!?ARDS発症の仕組みとは?

 

新型コロナウイルスに限らずウイルスは変異を繰り返します。

既存の薬剤では効果が得られなくなる可能性も否定できません。

引き続き多くの薬剤の開発を製薬企業各社が進めるものと思われます。

 

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