腸内細菌叢とは?神経疾患とも関係がある?気を付けることは?

腸内フローラ
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医学会での最近のトピックに腸内細菌叢というものがあります。

健常者では、1000種類にも及ぶ細菌が腸内で生存しているといいます。

腸内で数多くの細菌と免疫細胞が触れ合うことにより

免疫細胞の多様性が育まれます。

腸内細菌によって刺激を受けた免疫細胞が

自己免疫を獲得し関節リウマチなどの膠原病を始めとした

様々な病態の原因になっているのではと疑われています。

前回は肝疾患についてお話しました。

参考:腸内フローラの検査がおすすめな人ってどんな人?~肝疾患編~

 

今回は「神経疾患」について話題にしたいと思います。

 

腸内細菌叢と神経疾患

いくつかの疾患について腸内細菌叢との関係が疑われています。

例えば多発性硬化症という疾患があります。

多発性硬化症の原因となる免疫細胞に

Th17細胞という細胞があります。

このTh17細胞の分化・増殖のためには

腸内細菌叢を構成するある細菌との関係が指摘されています。

このように一部の自己免疫が関わっていると思われる

神経疾患と腸内細菌叢との関係の研究が進められています。

 

腸内細菌叢の研究が神経疾患分野で有用な理由

神経疾患分野で腸内細菌叢の研究が進む理由として

基本的に治療方法の選択肢が少ない事

そして根治が非常に困難な疾患が多い事

の二点があげられます。

 

例えばALS(筋委縮性側索硬化症)は代表的な疾患です。

現代医療では疾患の進行すら抑制できない分野です。

こういった治療困難な疾患の治療選択肢に

腸内細菌叢の研究が生きてきます。


 

認知症の患者さんの腸内細菌を調べると

腸内細菌のバランスが健常人と比較すると

崩れていることも指摘されています。

 

現在諸外国で実施されている腸内細菌叢の応用に

糞便移植という治療法があります。

もちろん直接他人の便を大腸内に入れるわけではありませんが

健常人の正常の細菌叢を移植することで

疾患の進行が遅くなったり、症状が改善したりといった

レポートを頻回に目にします。

 

現在は潰瘍性大腸炎といった消化器疾患がメインですが

研究が進めば他の臓器疾患にも応用される日は遠くないと

感じております。


 

正常な腸内細菌叢を維持するために大切なこと

まずは好き嫌いなくバランスより食事をとりましょう。

そして善玉菌の摂取に心がけてください。

そして発酵食品も意識したほうが良いでしょう。

ヨーグルト、納豆、味噌、キムチなどなど

 

発酵食品が苦手な方はサプリメントも良いですね。



腸内細菌の研究は比較的新しい分野です。

今後様々な情報に触れる機会があると思います。

興味深いデータを得た時には

入りに触れて報告しますね。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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