こんにちは。
企業勤めの内科医ヒロスケです。
今回は「抗がん剤による脱毛」についてです。
なぜ脱毛が起きるのか？
抗がん剤は、がん細胞の増殖を阻止するために使われる薬です。
しかし、抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を与えます。
特に、髪の毛や爪などの急速に分裂する細胞は、抗がん剤の作用によってダメージを受けやすいです。
その結果、脱毛や爪の変形などの副作用が起こることがあります。
脱毛が起きやすい時期ってあるの？
脱毛が生じる時期は、抗がん剤の種類や量、投与方法、投与期間などによって異なります。
一般的には、抗がん剤を始めてから2週間から3週間後に脱毛が始まり、
治療を終えてから2ヶ月から3ヶ月後に髪の毛が再生し始めます。
しかし、個人差や病状によっても変わるため、必ずしもこの通りではありません。
脱毛を防ぐ手段は？
脱毛を防ぐ方法は残念ながらありませんが、
脱毛を緩和する方法はいくつかあります。
例えば、抗がん剤治療中は頭皮や髪の毛に刺激を与えないようにすることです。
具体的には、シャンプーやブラシは優しく洗うか使わないこと、
ドライヤーやカーラーなどの熱を使わないこと、
強い日差しや寒さから頭皮を守るために帽子やスカーフをかぶることなどです。
また、脱毛に対する心理的な対処も重要です。自分の気持ちを素直に表現したり、信頼できる人に相談したりすることでストレスを解消することができます。
また、ウィッグやかつらを利用することで自分の好きな髪型や色を楽しむこともできます。ウィッグやかつらは医療用として保険適用される場合もありますので、医師や看護師に相談してみると良いでしょう。
医療用ウィッグって何？
医療用ウィッグとは、抗がん剤治療や脱毛症などで髪の毛が薄くなったり抜けたりした方のためのウィッグです。
医療用ウィッグは一般的なファッションウィッグとは異なり、素材やデザインにこだわり、頭皮に優しく自然な仕上がりになるように作られています。
医療用ウィッグを選ぶときには、以下のポイントに注意しましょう。
素材
医療用ウィッグの素材には、人毛と化学繊維があります。
人毛は自然な質感や動きがあり、スタイリングも自由にできますが、価格が高く手入れが大変です。
化学繊維は価格が安く手入れが簡単ですが、人毛ほど自然さや柔らかさに欠ける場合があります。
自分の好みや予算に合わせて選びましょう。
サイズ
医療用ウィッグのサイズは、頭の形や大きさに合わせて調整できるものが多くあります。
しかし、サイズが合わないとウィッグがずれたり圧迫感を感じたりすることがあります。
サイズを測るときは、頭の一番出っ張った部分を中心に、耳の上から後頭部までをメジャーで測ります。
測ったサイズよりも少し大きめのウィッグを選ぶと快適に着用できます。
デザイン
医療用ウィッグのデザインは、自分の顔型や雰囲気に合わせて選びましょう。
長さやカラーは好みによって変えられますが、前髪や分け目などはウィッグの基本的な形を決める要素です。
前髪は顔の印象を大きく変えることができます。
分け目は左右どちらでも選べますが、自分の髪質や癖に合わせて選ぶと自然に見えます。
医療用ウィッグを選ぶときは、以上のポイントを参考にしてください。
医療用ウィッグは自分の髪の毛と同じように扱えるものではありませんが、
自分に合ったものを選べば、日常生活やお出かけを楽しくすることができます。
医療用ウィッグは絶対的に宅配無料試着が可能なサービスが良いです。
抗がん剤を使っている時は体調も悪いので、お出かけ負担になります。
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