医師と製薬企業の癒着?謝礼金二千万円超!どこから誰の手に?

時事問題
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製薬企業各社は医師らに提供した講演料などの

謝礼金の金額を毎年公表しています。

これをNGO「ワセダクロニクル」と

NPO法人医療ガバナンス研究所の「製薬マネーデータベース」が

集計して、ウェブで公表しています。

これによると2016年度に謝礼金の合計額が

2000万円以上になる大学医学部教授が7人いました。

資金提供を多く受けている医師はどれくらいもらってる?

資料からは、

製薬会社から2016年度にコンサルティングなどの

名目を含めた謝礼金が1,500万円を超えた医師は29人いました。

そのうちトップの加来浩平・川崎医科大特任教授は、

20社・153件で2,899万円。

続いて中村祐・香川大学医学部精神神経医学教室教授で、2583万円でした。

 

医療分野において偏りがある?

今回のリストから糖尿病と循環器病の分野を

担当している医師が多く含まれている傾向がありました。

もともと糖尿病と循環器病は、

患者が多いため市場も大きくなります。

そのため製薬企業各社の市場争いは

非常に厳しいと言います。

 

医師に資金共有をする目的は?医師のメリットは?

各社とも全国の医師に影響力のある

名のある大学教授の講演を通して

自社の薬の販売を促進することを目指します。

そうすると製薬企業に人気のある先生が生まれ、

繰り返し全国各地の講演を依頼されます。

医師サイドからしても全国で公演を行うことで、

自身の名を売ることができますし、

製薬企業との関係を密にすることで新薬開発の機会を得、

論文執筆などにもつながるチャンスが増えます。

製薬企業と医師との間はいわゆる

Win-Winの関係が成り立っているということです。

 

資金提供を行っている企業は?

ちなみに謝礼金を多く支払っている

製薬企業についても公開されています。

1位は第一三共

2位中外製薬

3位田辺製薬

4位武田薬品工業

5位大塚製薬と続きます。

上位を内資系製薬企業が占めています。

外資系では7位の日本ベーリンガーインゲルハイム、

8位ファイザーの2社がトップ10に含まれています。

 

基本的には患者の手元に良い薬が届けば文句はないのですが、

謝礼金が医師の処方に影響を与える可能性はないのでしょうか?

影響力のある医師の公演が

薬の良い面・悪い面の両者を述べる場になっていれば

聞いた医師がそれぞれ判断すると思います。

お金のやり取りだけが「悪」と決めつけるのは

浅はかな対応だと思いますが、

そのお金のやり取りがクリーンであることを証明する必要は迫られます。

 

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