三菱電機の新人自殺。「自殺教唆容疑」適用の範囲は?子供のいじめは?

時事問題
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三菱電機(東京)の20歳代の新人男性社員が8月、上司から「死ね」などと言われたと記した遺書を残して自殺し、兵庫県警が、教育主任だった30歳代の男性社員を自殺教唆容疑で書類送検していたことが、捜査関係者らへの取材でわかった。職場でのパワーハラスメントを巡り、同容疑が適用されるのは異例という。

引用:読売新聞

まぁ「死ね」と言われてただけで自殺する人はいないわけで、そこまで追い込まれる状況の詳細を理解する必要があります。三菱電機では、過去にも長時間労働での社員の自殺や精神障害など労災認定は複数あります。過去から学びパワハラと何ぞやといった社員教育は当然しているものと思いますが、パワハラは教育が絡むと判断が非常にむつかしくなることはあります。でも「死ね」はどう考えてもアウトです。パワハラやセクハラを訴える外部機関との契約は三菱電機ほどの大きな会社にないのでしょうか?私の勤め先にはありますけどね。それともあるけど、訴えにくい環境なのか。そうだとするとかなりブラックな企業ということになります。

自殺教唆罪とは、何らかの手段によって、相手に自殺の決意を抱かせ、その人を自殺させた場合に適応されます。この自殺の決意は自殺者の自由な意思決定に基づくものとさており、行為者が脅迫して心理的や物理的な強制によって、自殺する以外に道がないと追い込んでいるような状況では、自由な意思決定とは言えないため、自殺教唆ではなく殺人となります。つまりマインドコントロールのような状況で、自ら自殺をしてしまう状態に陥れたとされたときに適用されるということですね。

子供のいじめだとどうでしょう。とことん馬鹿にされ、イジメられた子供が自分が生きている価値のないと思い込むようになり、自殺してしまったような状況でしょうか。つまり今回の新入社員は上司からのパワハラによって自分が生きている価値のない人間だと思いこむほどディスられたと警察は疑っているということですね。パワハラと指導の境目にはその人本人の否定につながることを言うか否かも判断基準の一つです。部下を持つ人は改めてパワハラの基準について勉強しておく必要があります。

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