与謝野晶子とスペイン風邪。歴史は繰り返す。経験からでは遅い!

新型コロナウイルス肺炎
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歴史学者で国際日本文化研究センター准教授の磯田道史さんは、約100年前に歌人の与謝野晶子が書いた文章に、今回の新型コロナウイルス対策の教訓が隠れていると言います。私たちは歴史から、何を学べるのでしょう。

引用:朝日新聞

感染拡大の抑制にはヒトの流れを抑制するのが最も効果的であるのは、歴史が証明しています。現在の感染範囲もそれを物語っています。

今の若い世代が感染拡大のきっかけを作ってしまっているのには、現代の学校教育も一つの原因ではないでしょうか?若者も批判することと同時に本当に必要なメッセージが伝わっていない理由も考えるべきです。私個人の考えでは、小中学校の歴史教育は大昔の教育に時間を取りすぎ、近代の歴史を学ぶ機会を損なっているのが原因の一つと考えています。人間の感染症とも戦いを教育の現場に取り入れなければならない機会だと感じています。ただそれはあくまで今を乗り切らなければなりません。

大呉服店、学校、興業物、大工場、大展覧会等、多くの人間の密集する場所の一時的休業を命じなかったのでせうか。

引用:与謝野晶子「感冒の床から」

与謝野晶子は子をスペイン風邪で亡くしています。子を亡くすショックは同じ子を持つ親としては想像に難くなく、また想像もしたくありません。上述の歌のように政府が強制力をもって集団の形成を抑制しない限り、現代人であっても心のゆるみが生じます。

花見のニュースに関連して、このような声もありました。日本は先進諸国の中では感染者数や死亡者数が少ないとされ、安心している人も多いのではないでしょうか。イベントや外出の自粛ムードは続いていますが、桜の開花とともに少し気が緩んでいるのは事実なのかもしれません。

引用:LIMO

人込みを避けるのは感染予防の基本です。ゆっくりと散歩がてらに桜をめでる程度であれば感染拡大の可能性は非常に低いと考えますが、花見+宴会は絶対に控えるべきです。今年の花見は純粋に花見のみ。宴会は禁止にするべきでしょう。与謝野晶子がすでに行っている注意喚起をもう一度経験してから学んではいけません。今は我慢を強いられる時です。でも明けない夜はありません。かのイギリスの首相ウィンストン・チャーチルも言いました。

現在我々は悪い時期を通過している。事態は良くなるまでに、おそらく現在より悪くなるだろう。しかし我々が忍耐し、我慢しさえすれば、やがて良くなることを私は全く疑わない。

ナチスとの絶望に近い戦時にも前向きにリーダーシップをとり続けた首相だからこその言葉でしょう。

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