唾液でコロナとインフルを同時診断?検査の費用は?いつから?

新型コロナウイルス肺炎
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11月11日、中医協総会(中央社会保険医療業議会総会)にて、世界初の唾液から新型コロナウイルスとインフルエンザA型・B型の検査が同時に行えるキットの保険適応が承認されました。販売元はスディックスバイオテック社です。

新型コロナとインフルエンザの検査料金は?

保険点数は1350点となっています。また検体を検査会社に輸送しなければならない場合には1800点となります。1点が10円で、3割負担だと窓口で支払う料金は4050円(5400円)となります。

検査に必要な時間は?

唾液の採取には時間はかからないと思います。なかなか唾液が出てこない人にはレモンの写真を見せるなどの工夫が必要と言われています。検査はPCRです。PCRを利用するので、どうしてもRNAの増幅時間が必要になります。汎用のPCR測定器で60分程度、専用のPCR測定器で20分ほどと言われています。残念ながら町のクリニックでPCR検査が出来るところはめったにないので、大病院や検査会社、保健所に依頼する必要があります。

検査はいつから可能になるの?

専用のPCR測定器は年内には販売予定とのことですが、詳細は明かされていません。また安定供給に向けて対策を組んでいる途中でもあり、混乱を防ぐためか具体的な販売開始日も明かされていません。

同時測定のメリットとデメリット

今回の検査の最大のメリットは、唾液で採取が可能である点です。唾液で採取できるということは、検体の採取に医療従事者の手が必要ないということで、医療従事者への感染対策としては非常に望ましいと言えます。そしてデメリットですが、PCR検査である限り、検査機器が必要になります。町のクリニックで自前で行うには予算の観点からは無理があるでしょう。

同時測定のデメリットを克服するには?

まずはPCR測定器の問題を解決する必要があります。そのためには各自治体の医師会などに機器をレンタルするような仕組みがあれば、あとは政府が補助金を出して対応することが可能になるのではないでしょうか?また検体の処理にどの程度専門的な知識が必要になるのかもポイントです。PCR検査自体に検査技師が手を取られるすぎるようだと、結局検査の効率が悪くなります。

すでに第3波が各地で生じています。検査体制の補強は待ったなしで行わなければ混乱のもとになります。せっかくのシステムを生かすも殺すもこれからの対応にかかっています。

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