子供の新型コロナ感染の年齢別リスク評価!幼児・小中学生は?

新型コロナウイルス肺炎
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武漢市の臨床グループから子供の年齢別の新型コロナウイルス感染症に関しての重症化リスクの報告がでました。”Pediatrics”に発表されています。新型コロナウイルス感染の重症化リスクは大人より子供の方が低いというのはこれまでも指摘されてきましたが、子供と言っても幼児から高校生までいます。その年齢別のリスクを評価したレポートになります。

対象は新型コロナウイルス感染が確定した2143人の小児患者を対象にしています。対象の50.9%が軽症(12.9%は無症状)、38.8%が中等度、5.9%が重症でした。ちなみに成人の重症率は18.5%です。重症化率については小児患者の中で限るとやはりというべきか年齢が幼くなるにつれて上がっています。

  • 1歳未満:10.6%
  • 1~5歳:7.3%
  • 6~10歳:4.2%
  • 11~15歳:4.1%
  • 16歳以上:3%

武漢市が一時的に医療崩壊を起こしていたことは間違いなく、そういった点では普段から十分なケアが必要である1歳未満の幼児に重症化率が高くなるのは当然と言えば当然かもしれません。高齢者に関しても同様でしょう。武漢市の医師がそういった状況でも診療情報とそのデータを世界に発信しているのは非常に評価できるとは思います。しかし繰り返しますが、医療崩壊を起こした状況でのデータですので、このまま日本でも同じことが起きるとは考える必要はないでしょう。

勝手な自分の印象では、子供の重症化率はもっと低いものという印象でした。したがって小中学生の重症化率が4%あるのには少し驚きました。学校の一クラスに1人から2人の重症者が出るという割合です。今現在の学校の臨時休校措置は子供のためにも必要だったと考えても良いかもしれません。

新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2月末に政府が要請した全国の小中高校などの臨時休校について、萩生田光一文部科学相は19日の閣議後記者会見で、「可能な限り速やかに、来週中に(自治体が解除を判断する際の)目安を示したい」と述べた。

引用:毎日新聞

解除の目安は「クラスターが発生していないこと」くらいしかないでしょうね。発熱の有無は登校前に確認することはもちろんですが、上記したように12.9%は無症状の保菌者がいます。完全に不安を払拭することは不可能でしょうが、徐々に日常に戻していくしかないですね。

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