医師と看護師と臨床検査技師。誰が一番忙しい?

新型コロナウイルス肺炎
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基本的には誰が一番忙しいって不毛な戦いですよね。それぞれが自分の役割を担っていて、仕事がある。ただ一点だけ言えるのは、一般の人には臨床検査技師って仕事は目に見えにくいのは間違いない。この機会にいろんな職種があって、いろんな医療従事者が臨床現場を支えているんだということが周知されることはいいことだと思います。今のところ日本のPCR検査は重症者に限定するって方針は間違っていないことがイタリアやスペインをみているとよくわかります。治療方法の必要のない軽症者に検査をするってところからすでに医療資源の無駄遣いなんです。この医療資源には人手も含まれます。医師が適切に検査の必要性を判断してオーダーできるようにすればいいだけです。病院への受診も必要とされる人だけが行けばいいのです。

3月に入って病院の受診者数が明らかに減っています。理由は様々だとは思いますが、不要不急の病院受診を国民が控えているからだと思われます。また不要不急の外出を控え、手洗いをまめに行う感染予防の徹底ができているため、例年ならば流行期に入っているインフルエンザ感染も予防できているからではないでしょうか。海外の状況を見ていると日本人の清潔感が差を生んでいるような気がします。

本題に戻りますが、病院の臨床検査技師さんの現状はどうなっているのでしょうか?私が研修医の頃は、自分でできる検査については自分でもできるようになるべきとの考えがあったため、時間をみて検査室に言って自分でも検査をしていた覚えがあります。やり方は検査技師さんに教えてもらってました。白血病の骨髄検体などは自分でも作りました。診断も一緒にやったものです。今の病院はほとんど外注しているので、検査室に出入りすることはないです。外注先はどうなってるんでしょうか?

動画を作成されたのは、外注先の臨床検査技師?院内でRT-PCR検査ができる施設はかなり限られます。RT-PCR自体は大学院生の時に実験でいやというほどやりましたが、一日に100検体とかは手作業では無理です。研究所レベルではほとんどがオートメーション化しているので人の手はそれほどかからないとは思いますが、どうなんでしょうね?企業の研究室に見学に行ったことがありますが、その設備には目を見張るものがありました。感染拡大の対処に検査体制の充実が必要になる可能性が今回の新型コロナウイルス感染で明らかになりました。もっと国が補助するべき分野ですね。

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