筋萎縮性側索硬化症(ALS)の初期症状は?佐伯チズさん御永眠。

疾患

美容界のカリスマで「美肌師」として知られた美容家の佐伯チズ(さえき・ちず)さんが5日、筋萎縮性側索硬化症(ALS)で死去した。76歳だった。葬儀は親族で営んだ。喪主は息子佳之(よしゆき)さん。「お別れの会」は新型コロナウイルスの状況を見極めて、後日開催を検討する。

引用:朝日新聞

まずは、お亡くなりになられた佐伯チズさんのご冥福をお祈り申し上げます。筋萎縮性側索硬化症(ALS)は筋肉が萎縮(細くなり)し、筋力が低下する神経変性疾患呼ばれる疾患群に分類される疾患です。残念ながら治癒のための有効な治療法は確立されていません。有名人ではホーキンス博士や人気声優の津久井教生なども自身がALSであることを報告しています。疾患の啓発活動のために過去にはCMに患者さんが出演したこともありました。

ALS「治せると証明したい」 患者が啓発CM企画

私自身の経験ではALSの診断に至った患者さんが肺炎になったときに治療を行ったことはあります。またALSを鑑別診断に挙げる必要ある疾患の治療や検査は、いくつも経験したことがあります。実際にどんな患者さんを診たときにALSを疑うのか?といいますと、やはり筋力低下です。特に大腿や上腕、頸部の筋力低下です。私が研修医の時に神経内科を教えてくれた師匠が教えてくれたことですが、ベッドから起き上がるのに仰向けのまま体を起こすことができず、必ず一旦寝返りを打ち、うつ伏せの体勢を取らないといけない患者さんを診たら鑑別診断にALSを入れなさいと言われました。実際ALSの方は首が上がりません。肘をついて体を起こすことも困難です。未だに筋力低下を主訴に来院した患者さんを診る時にはベッドで体を起こす動作をさせています。「三つ子の魂百まで」ですね。

上述しましたが、残念ながら治癒をもたらす治療方法は確立していません。ALSに限らず神経変性疾患に分類される疾患のほとんどが根治が期待できるものではありません。現状最も期待できる治療方法はiPS細胞を利用した治療になるのでしょうが、未だ実験段階です。ALSは日本にはおよそ1万人の患者さんがいます。少しでも早く医療の発展の恩恵が得られる日が来ることを祈っております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました