メイアクトの膀胱炎に対しての効果は?何日くらい飲めばいい?

抗生剤
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膀胱炎症状で繰り返し病院を受診される方がいます。

決まって水分摂取量が少ないために生じる尿量不足が原因です。

毎度抗生剤の処方を受けられているようですが、

すぐに治るからとあまり気にしていない方がほとんどです。

先日他院で膀胱炎のために他院を受診し、

メイアクトの処方を受けたものの効果がない

と、おっしゃって来院された患者さんがいました。

メイアクトが効かなかった原因は何でしょう?

原因が分かれば繰り返す膀胱炎が

どれだけ危険な状態なのかが理解できると思います。

 

メイアクトは膀胱炎に効果があるの?何日内服する?

膀胱炎の原因菌はほとんどが大腸菌です。

これまでは膀胱炎の原因菌である大腸菌は、

抗生剤の感受性が良いものが大半であり、

メイアクトをはじめとする

セフェム系抗菌剤やキノロン系抗菌剤の内服で

簡単に治癒していました。

今現在でもほとんどの症例が

抗菌剤の内服により改善します。

ただ抗菌剤は最低でも3日は内服しないと、

その効果を評価するのは困難です。

時に1~2日しか内服しないで

止めてしまう方がいますが、

それでは抗菌剤が十分に

効いていない状態での中止となります。

この十分に効いていない状態での

中止の危険性も説明しますね。

処方された抗菌剤は指定された日数分は

改善の有無にかかわらず必ず内服してください。

膀胱炎でも最低3日は内服する必要があると考えます。

 

 

メイアクトが効かないと判断するとき

抗菌剤に効果がないと判断するのは、

抗菌剤の内服を3日行っても全く症状の改善を認めない、

もしくは増悪傾向を認めると言った場合です。

今日内服して明日には良くなりません。

笑い話ではなく、

頻繁にそういった患者さんいは出会います。

抗生剤の効果判定は通常3日です。

 

メイアクトが効かない原因は?

 

3日内服しても効果がない場合に

考えなければならないのは

耐性菌」です。

近年抗菌剤に対する耐性菌が増えてきてます。

メイアクトを始めとしたセフェム系抗菌剤の

耐性菌はESBLという酵素を産生します。

ESBLを産生する耐性菌は、

ペニシリン、第1世代、第2世代、第3世代のセフェム系抗菌剤の

耐性菌となります。

ESBL産生の耐性菌に対しては

キノロン系抗菌剤で治療すれば治癒します。

ただキノロン系抗菌剤に対しての耐性菌も

最近多く報告されています。

 

耐性菌を増やさない方法は、

安易に抗菌剤を使用しないこと

 

これに限ります。

風邪に抗菌剤は処方しない

これも一つの理由です。

 

耐性菌は他の誰かが困るだけではなく

あなた自身の体で増えます。

特に膀胱炎の原因菌の大腸菌は

あなたの体の常在菌です。

その常在菌が耐性菌となると

単なる膀胱炎で命を失うことになりかねません。

 

先日元ボンドガールの、タニア・ロバーツさんが

お亡くなりなったニュースを見ました。

原因は尿路感染症とのこと。

尿路感染症は膀胱炎の延長にあります。

 

米メディアは5日(日本時間6日)、映画「007」シリーズの「美しき獲物たち」でボンドガールを務めた米俳優タニア・ロバーツさんが4日夜にロサンゼルスの病院で死去したと近親者の話として伝えた。65歳。先月24日に自宅近くで犬の散歩をしていて倒れ、入院していた。死因は尿路感染症という。

引用:スポニチアネックス

 

膀胱炎は水分摂取を頻回に行い、

尿量を十分に確保することで

予防可能な疾患です。

いつでも、手軽に水分が取れるように

水筒を持っておきたいですね。

 

 

 

高齢者で自分で水分摂取が難しい方ならともかく

若い方の膀胱炎は、予防可能です。

しっかり水分摂取を行い予防しないと

将来耐性菌による尿路感染症で

命を落とすことになりかねません。

 

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