ひじきの栄養素にヒ素が含まれてる?どの程度なら大丈夫なの?

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ヒジキって日本の食卓ではしょっちゅう出会う食材ですよね。特にヒジキの煮物は小鉢料理として定食屋に行ってもよく目にします。そんなヒジキですが、英国では自国民に無機ヒ素が含まれているため、食べてはいけないと当局から勧告が出ています。ヒジキって体に悪いのでしょうか?

1.ヒジキに含まれる無機ヒ素の量は?

乾燥ヒジキ1.0kg当たり34~117mgの無機ヒ素が含まれています。ちなみにスーパーなどで販売されているフジッコの芽ヒジキは24gで販売されており、1.0kg単位となると業務用でないと目にすることはないと思われます。2~3人前でヒジキの煮物を作るときに、使用するヒジキの量は20g程度です。つまり1人前のヒジキの煮物だと、20000 x 117/1000000 x 1/2 = 1.17mg のヒ素が含まれている?、と思いきや、無機ヒ素は水に30分浸しておくだけで、半分程度は水に溶けだしてしまいます。また水で戻した後にゆでると9割は溶けだしてしまいます。ということは、煮物に入れる前に水で戻し、ゆでれば1人前のヒジキの煮物中には、ヒ素は0.117mg含まれるとということになります。

2.ヒ素を摂取しても大丈夫な量は?

WHOが無機ヒ素が影響を及ぼさない量を発表しています。報告によると体重50kgの人であれば、1日0.107mgまでの無機ヒ素であれば、毎日摂取しても安全であるとしています。ということは、上述の量を考える限り、毎日ヒジキの煮物を摂取していても特に気にすることはないということですね。とはいうものの、無機ヒ素が含まれている食材は他にもあります。ヒジキを始めとする海藻類は比較的多い傾向があります。乾燥昆布やワカメと言った食材です。その他米や野菜などもごく微量含まれています。基本的にヒ素は自然環境に広く存在するものですので、食材から完全に排除することは不可能とも言えます。ヒジキを始めとした海藻類は毎日大量に摂取しなければ大丈夫!!ってくらいの軽い気持ちで注意すれば良いと思います。ちなみに水道水からはヒ素は除去されています。

3.ヒ素が大量に摂取したらどうなるの?

無機ヒ素を大量に摂取した場合には、発熱、下痢、嘔吐などの症状があらわれます。和歌山毒物カレー事件を覚えている方もいると思います。長期間にわたって、継続的かつ中等量のヒ素を摂取した場合には、発がん性の可能性や皮膚組織の変化が報告されています。

とりあえず日常生活ではそれほど神経質になる必要はなさそうです。まずは水で戻して、ゆでてから料理に使いましょう。ちなみに乾燥ヒジキを水で戻して、ゆでてても無機ヒ素以外の養分はほとんど失われません。ご安心ください。離乳食に利用するときは少しだけにしておいたほうがよさそうですね。

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