道教大中国人教授が拉致・拘束?何が問題視された?教育内容は?

時事問題
本記事内には広告・プロモーションが含まれます。

北海道教育大札幌校の中国人教授、袁克勤(えん・こくきん)氏(64)が昨年5月下旬に帰国後、音信不通となっている問題で、袁氏の長男成驥(せいき)さん(28)が5日、道庁で記者会見し、問題解決へ協力を呼びかけた。

引用:北海道新聞

以前にも北海道大学の教授が、中国共産党に拘束されたことがありましたね。前回はすぐに開放されましたが。拘束されたのは日本人教授でした。今回拘束を受けているであろう教授は中国人ですから、外務省が呼びかけるにはハードルが高そうです。せめて日本人に帰化していれば外務省も動きやすいとは思います。

袁教授は1987年から一橋大学に在籍されていたようですので、日本にはもう30年以上住まわれていることになります。中国共産党に対して否定的な意見を持っていたのでしょうか?また批判を公表していたのでしょうか?研究内容の紹介には「戦後東アジア国際政治史を研究している。今まで日華講和問題を中心に研究してきた。東アジアの国際関係、とくに国家の外交の後ろにある社会的・文化的要因を究明していくのは、いまのもっとも関心ある課題です。」と記載されています(引用:北海道教育大学ホームページ)。ここでいう日華講和問題の「華」は台湾政府を指します。日華講和はアメリカの介入によって成立した講和です。太平洋戦争終戦後のサンフランシスコ講和会議ににおいては、中華人民共和国は招待されていません。既に中華人民共和国はアメリカを始めとする西側諸国との対決姿勢を鮮明にしていました。そんな中国を封じ込めるためにアメリカがまず台湾に介入します。その一環での日華講和という訳です。そんな時代の研究と検証を袁教授は行っています。

袁教授の「日華講和に於けるアメリカの役割」は、当時のアメリカ政府による中華人民共和国、台湾国民党、日本それぞれの対する政策とその評価をまとめています。本論文だけが問題になるとは思えませんが、周辺情報におきて中国共産党がナーバスになる情報も扱ってきたのだと思います。日本は言論の自由が保証されている国です。何を書いても問題はないのですが、中国に帰った時には注意が必要だったのでしょう。無事に解放され、息子さんに会える日がすぐに来ることを祈っております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました