新型コロナワクチン個別接種をしている病院の儲けはどの程度?

ワクチン
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こんにちは。

企業勤めの内科医ヒロスケです。

今回は「新型コロナワクチンの個別接種」についてです。

個別接種は、診療所や病院が実施しているワクチン接種です。

集団接種と区別して個別接種と呼んでいます。

ワクチンそのものは政府からの無料提供であり、受ける人の窓口のでの負担はありません。

ただ個別接種を行っている病院も、当然サービスで行っているわけではないです。

いくらかの収入がないと、さすがにボランティアではできないです。

では、接種一人当たりの病院の収入はいくらでしょう?

2021年8月の段階で公表されている収入額は2070円です。

この金額を高いととるのか安いととるのかは個人差があるでしょう。

ちなみにインフルエンザの予防接種が全国平均で約3500円です。

インフルエンザの予防接種より安いのはなぜ?

インフルエンザの予防接種より、コロナワクチンの接種の方が明らかに手間がかかります。

クラスターの予防、15分間の院内待機、患者予約とワクチンの流通管理などなど。

副反応の対応についてもインフルエンザのワクチンよりも煩雑でしょう。

2回目投与後の発熱や筋肉痛の対応も必要です。

副反応を心配されて前もってアセトアミノフェンの処方を希望される方が沢山います。

しかしながら日本の保険診療のシステム上ワクチンの副反応のために予防薬を処方することはできません。

どうしての薬が欲しい方は薬局で市販薬を購入してもらうことになります。

予防薬での処方を禁じている限り、保険診療での処方を希望される方は翌日に症状が出現してから来院していただくことになります。

このアセトアミノフェンの処方はかなりの手間になっています。

今回に限り希望者に保険診療での処方を1錠もしくは2錠だけなら許可していただけないものでしょうか・・・。

コロナワクチンの投与料金を2070円に設定した根拠がどこにあるのかが分かりません。

ただ流通が安定していない状況での予約を管理するのもかなりストレスが伴う作業です。

平常よりどうにかして医療行為を安く済ませようと試みる役人や議員の姿勢が今回の料金設定に繋がっているような印象を持ってしまうのは私だけではないと思います。

おそらく今月までで個別接種をやめてしまう病院はたくさん出てくるでしょう。

労働に見合わない金額だと言えます。

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