マリオ・バルガス・リョサの代表作品は?どんな作風?

雑学
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ペルーのノーベル文学賞(Nobel Prize in Literature)受賞作家マリオ・バルガス・リョサ(Mario Vargas Llosa)氏(83)が、もしも中国が民主国家であれば、新型コロナウイルスの流行は違う展開をたどっていただろうと言及したことを受けて、中国政府は16日、「無責任で偏見に満ちた意見」を表明した可能性があるとして同氏を非難する声明を発表した。

引用:JIJI.COM

こんな時にまさか「マリオ・バルガス・リョサ」の名前を見るとは思いませんでした。彼の作品を読んだのは、もう10年近く前になります。海外出張に読み応えのある本を手に取りたくて、彼の「世界終末戦争」を手にしました。ネタバレになってはいけないので、すでにウェブなどに記載されている内容のみ紹介します。19世紀末のブラジルのお話です。大干ばつによって苦しむ民衆を救うために旅する説教者と、その彼を聖者と仰ぐ者たちが安住の楽園を立てます。国家はその楽園を認めず、反逆者として軍隊を送り込みます。そこから始まる死闘死闘・・・。間違いなく読みごたえはありました。飛行機の中でずっと読んでました。マリオ・バルガス・リョサの作品には「都会と犬ども」、「楽園への道」といった代表作があります。すべてを読んでいる訳ではありませんが、作品のテーマ自体は分かりやすく感じます。内容は現実的ですが、表現が幻想的です。このあたりが彼のこだわりであり、またノーベル文学賞を受賞した所以でしょう。

彼は政治と文学をリンクさせた作品で知られています。それは彼が政治紛争に身を置きながら創作活動を続けてきたからでしょう。彼は、知識のためだけでない読書が大切だと語っています。ノーベル文学賞を受賞した時の彼の記事に以下のような文章がありますした。

■読書は「自由に生きるための基礎」

今学期、米プリンストン大学(Princeton University)で自身の文学哲学について講義しているリョサ氏は、読書の価値についても力強く語った。

「新しい世代にも読書は推奨されるべきだ。とくに若者は、文学は単に知識や特定の概念、アイデアを得るためだけのものではなく、とてつもない喜びを与えてくれる存在だということも知っていなければならない」

「優れた文学は、将来自由に生きるための礎(いしずえ)となる。権力に簡単に躍らされない市民を作り出すからだ。良い文学ほど社会における批判的精神を目覚めさせるものはない。だからこそ、独裁者は検閲をするのだ」

引用:AFP

また、久しぶりマリオ・バルガス・リョサの作品を手に取ってみようと思いました。

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