花粉症の共同研究で賄賂?なぜ便宜?医療健康資源開発研究所って?

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花粉症の共同研究をめぐり賄賂を受け取ったとして、大阪府警捜査2課は4日、収賄容疑で岸和田市民病院(大阪府岸和田市)の呼吸器センター長、加藤元一容疑者(62)=同府池田市=を逮捕した。贈賄容疑で団体役員小嶋純容疑者(63)=さいたま市見沼区=も逮捕した。府警は認否を明らかにしていない。加藤容疑者の逮捕容疑は、花粉症に関する共同研究について便宜を図った見返りに、今年4月下旬、小島容疑者側から20万円を受け取った疑い。捜査2課によると、加藤容疑者は病院内の共同研究責任者で、病院の倫理委員会の承認などが円滑に進むよう取り計らった疑いがある。

引用:JIJI.COM

研究の内容は約二か月の間に、着衣の花粉を粘着クリーナーで除去した際に花粉症症状に影響を及ぼす効果を観察する内容です。花粉症のシーズンには洗濯物を外に干さないとか、家に入る前に服を十分に払うなど家に花粉を持ち込まないようにされている方はいると思います。それを粘着クリーナーで行ってどのように評価するのか?この研究に病院の倫理委員会にかけなければならない理由がまず理解できません。倫理委員会を設置しなければならない理由は、「被験者の権利と安全を守ること」です。衣服に付着している花粉を粘着クリーナーで除去することが被験者の安全に関わるのでしょうか?もう1点倫理委員会が設置する目的としては、「非科学的な研究を行うことは被験者や社会に負担をかけるため非倫理的である」という点を確認することです。2点目に関しては倫理委員会で否定される可能性はありますよね?

医師が主導する試験として、花粉症における粘着テープの有効性を確認したかったということでしょうか?あまりインパクトのある試験とは言えないですよね。私も花粉症もちなんで、花粉症の症状が軽減するのであれば何でも良いのですが、粘着テープの有効性を実証したデータを見せられても、「ふ~ん」ってくらいです。仮にも京都大学臨床教授をお持ちの先生なんで、そんな簡単な試験ではないとは思いたいのですが・・・。

今回の事件に関しては、医師の名前と所属と団体役員の名前は記載されており、また他のニュースでは、”一般社団法人「医療健康資源開発研究所」の代表理事・小嶋純容疑者(63)”と明らかにされています。この研究所は、倫理審査委員会を受託する業務、医薬品、医療機器、機能性食品等の早期開発・承認をサポートする業務を行っている団体です。倫理審査委員会を受託する団体が不正を行っている様ではこの団体の信用が消失したも同然です。粘着テープの審査を依頼したメーカーはどこなんでしょうか?メーカーからのお金の流れなど、これから明らかになっていくのではないでしょうか。

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