イノシシ対策には、唐辛子?臭いで効果的なものは?

環境問題
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豚熱が広がっているようですね。野生のイノシシを全て管理するのは無理なので、養豚農家の方々の被害が起きなけれな良いのですが・・・。父の里が田舎で、祖父が田んぼや畑を山沿いに持っていた関係で、イノシシ対策の手伝いを子供の頃にしました。唐辛子を撒いたり、私の散髪で出た髪の毛なんかを利用してましてた。人間の臭いが効果があるのかな~なんて、なんとなく言われたとおりにしていただけなんですが、効果があったのでしょうか?

1.イノシシ対策に唐辛子?効果の理屈は?

イノシシは嗅覚が鋭い動物です。興味を持ったものはまずは鼻で確認します。そんなイノシシは唐辛子のカプサイシンを嫌うといいます。実際にイノシシ被害に困った農家が畑の周囲にアマナガトウガラシを植えたところイノシシに畑が荒らされることがなくなったとの報告もありますし、唐辛子成分含有の獣除け線香も市販されているので、効果は証明済みなんだと思います。

2.イノシシの対策に効果的な臭いは?

イノシシ対策は様々な研究がなされています。一般的に動物が嫌がるとされる臭いに「木酸酢」がありますが、「木酸酢」はイノシシ効果はないと研究結果が出ています。同様に木材の防腐剤に使用される「クレオソート」にも効果はありません。意外だったのは、ライオンやトラの糞のにおいもイノシシは気にしません。祖父と一緒に対策で使用していた人間の髪の毛についても効果は一時的ということです。

3.イノシシ対策はにおいだけではダメ?

結局のところイノシシ対策を十分に行うには、においだけでは不十分だということでしょう。嫌がるにおいにプラスアルファとして電気柵を設置するのが最も効果的であると言われています。仕事で畑をされている方も趣味で畑をされている方も、丹精込めて育てた野菜への愛情は変わらないと思います。電気柵は探せばホームセンターでも置いているところもありますし、ネットでも購入可能です。単1乾電池数本で1~2か月は持つといいますので、電気柵の設置は考えるべきでしょうね。

イノシシの被害が拡大の理由には、植林によって針葉樹が増えた結果、山の中の餌が少なくなったことや、温暖化によって生息域が広がったことなどが上げらえます。また同時に、地方の過疎化により過疎地や耕作放棄地が増え、鳥獣が人里に近づきやすくなりました。ハンターの高齢化により狩猟者が減ったなども原因でしょう。人が自ら作り出した原因がいくつも含まれます。むやみにイノシシを駆除することは生態系バランスを崩すことにもなりかねないので、野生動物と人間との生活区域を区別してあげることが結果自然を守ることになります。被害にばかり目を向けるのではなく、生態系を維持するためにも効果的なイノシシ対策を実践したいですね。

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