こんにちは。
企業勤めの内科医ヒロスケです。
今回は睡眠時無呼吸症候群について
一般的に睡眠時無呼吸症候群と言えば、日中の眠気を主症状として、いびきなどを周りの人に指摘されて来院されます。
診察に来られたら、まずは睡眠時無呼吸症候群に該当する症状の有無を確認します。
その上で検査を計画するのですが、かつては睡眠時無呼吸症候群の検査は1泊の入院を必須としていました。
最近は家で簡単に検査が可能です。
ただ自宅での検査は、病院での検査よりグレーゾーンが広いため、診断には至らないものの、疑いが強い場合には入院での検査をお勧めしています。
1.睡眠時無呼吸症候群の自宅での検査ってどうするの?
まずは検査の業者に連絡して、機器をヤマト便や佐川便などを使って患者宅に送ってもらいます。
ご自身で説明を見て、装着して眠っていただきます。
眠っている間に機器にデータが記録されます。
翌日に送られてきた箱に詰めなおして、業者に送り返します。
業者はデータを解析して、解析結果をオーダーした病院に送付します。
おおよそ1週間から10日ほどで病院にデータは送られてきます。
外来で主治医から結果の説明を聞いてください。
具体的な装着方法は動画で確認していただいたほうが良いでしょう。
2.睡眠時無呼吸症候群の検査を自宅で行う料金は?
診察料は別に必要ですが、検査自体に必要な料金は3割負担で3000円前後です。
検査の料金ですから、解析に必要な料金も含まれています。
ちなみに入院での精密検査だと3割負担で15000程度です。
検査の特性上、必ず静かな個室が必要になるため、個室差額ベッド代が必要になるのでは?と質問を受けますが、個室が検査に必要なので基本的には差額ベッド代は不要のはずです。
(*病院によって違うかもしれませんので、確認してください)。
自宅での簡易検査は高額な検査にはならないことはご理解いただけたと思います。
睡眠時無呼吸症候群を積極的に疑う症状を自覚していない方でも、例えば寝ても寝てもつかれが取れないなどの症状をお持ちの方や、高血圧のコントロールが不良の方など、試しに検査をされてみる価値は十分にあると思います。
睡眠時無呼吸症候群とは思えないけど、病院に行くのはちょっと・・・、という方は、まずは寝具を変えるのもいいかもしれません。気になる方はチェックしてみてください。
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