菅原道真の百人一首にある歌の意味は?どんな情景を想像する?

歴史
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菅原道真の印象って何がありますか?まずは学問の神様、天神様、日本三大怨霊などがパッと思いつくとこでしょうか?菅原道真は学問の神様と言われるくらいなので、優れた学者でありました。また幼少の頃より優れた歌い手であったことも知られており、百人一首にも選ばれています。どんな場所で、どんな時に詠った詩なのでしょうか?

菅原道真の百人一首の歌とは?

このたびは 幣も取りあへず 手向山 紅葉の錦 神のまにまに

「このたび」とは、”この旅”という意味です。

「幣」とは、木綿や綿、紙などを細かく切ったものを指し、お供えのようなものです。

「手向山」とは、残念ながら具体的な山は分かっていません。京都から奈良に向かう時に超える山を指していると言われています。

「神のまにまに」とは、”神様のお心のままに”を意味します。

総じて、

今回の旅は神様に捧げるお供えも用意しておりません。手向山の紅葉をお供えいたしますので、神様のお心のままにお受けください。

と言ったところです。

菅原道真の歌の情景は?

この歌は、宇多上皇の御幸に同行した時に詠んだ歌だと言われています。御幸の目的地が奈良県吉野であったことから、吉野の山の美しい紅葉の姿を想像できると思います。また詩にお供えをする神様はお地蔵様のような対象だったようで、道すがらのちょっと一息ついたときに、山々の紅葉に目を奪われて詠ったような情景を私は感じました。

菅原道真の詩を思いながら吉野を訪れる

宇多上皇の御幸は、奈良県吉野郡吉野町宮滝です。

近鉄吉野駅・大和上市駅からバスに乗り換えて現地に向かうことができます。

現地には、史跡が残されており、天武天皇・持統天皇が訪れた吉野利休の跡と考えられています。非常に美しい景勝地です。機会があれば訪れてみてください。

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