細菌生産?731部隊とは?人体実験や細菌戦ってあったの?

歴史
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第2次世界大戦中に細菌をばらまく細菌戦の準備を進めた旧関東軍防疫給水部(731部隊、本部は現在の中国黒竜江省)について、戦後に日本政府が作成した公文書が6日までに、発見された。京都帝大などから派遣された医師や研究者らが秘密裏に感染症やウイルスを研究し、人間を「マルタ」と呼んで生体実験を行ったとされる731部隊について、日本政府はこれまで国会で政府内に「活動詳細の資料は見当たらない」と答弁をしており、発見した西山勝夫滋賀医大名誉教授は「まだまだ731部隊に関係する資料が埋もれている可能性がある」と話している。

引用:京都新聞

今回発見された資料は、731部隊の編成と日本に帰国するにあたっての経路が記されていただけで、この報道からは人体実験や細菌戦の事実は記載されていません。731部隊が存在していたことは事実ですので、移動に関する資料が見つかったことがそれほど価値のある資料だとは思えないのですが、どうなんでしょうか?現在のコロナウイルスの感染から分かるように中国における衛生状況は今でも問題があるのですから、戦時中などもっとひどかったんじゃないでしょうか?兵士の感染症予防や衛生を担当する部隊の存在そのものには何ら違和感を感じません。そのうえで細菌戦の準備に関しての研究も行っていたとの事実も確かでしょう。本部隊の設立目的に細菌戦があったことは文書として残っています。細菌戦については、過去においても現代においても想定される武器であり、それに対応できるだけの情報の収集と立案をしなければならないことも事実として違和感はありません。当時の日本軍が細菌戦を想定しないほど無能だったということもないでしょう。

問題は人体実験がなされたのか?でしょう。アメリカ政府の公文書によって、731部隊によって人体実験が行われたとする根拠が示されてはいます。「ダグウェイ文書」です。本文書は、戦後間もない時期に戦時中に日本が得たデータをアメリカ軍が日本の医学者の協力のもとにまとめたレポートです。731部隊に関するデータはナチスが集めたデータと比較すると極端に少ないことも知られております。終戦まじかに廃棄した資料も多くあったともいます。事実は闇の中ではあります。これから眠っている資料が出てくるかもしれませんが、今回の資料が問題の本質をつく情報を有しているとは思えません。細菌戦の準備はしていても実際に行った事実は認められていません。戦後の戦争裁判に関しての証言は全く信用できません。負けた日本をつるし上げるためだけの裁判に事実はないと思っています。

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