気胸とは?女性と男性の原因の違いについて。

呼吸器疾患

気胸には様々な原因があります。予防できるものから予防できないものと様々です。本日は気胸についてお話をしたいと思います。

1.気胸とは?

気胸とは、肺と胸腔との間に何らかの原因で空気が漏れた状態を指します。と、この説明で分かるのは医学や人体を学んだことのある人だけだと思います。そもそも胸腔って何?って質問が一般の方は当然の疑問です。簡単に言うと肺は風船です。胸腔は肺を収めておくための箱です。箱は密閉されており、箱の中身は肺だけです。そんな箱に肺から空気が漏れ出てきます。箱に漏れた空気は逃げ場がありません。漏れた空気はたまるだけ。次は漏れた空気が肺を圧迫しだします。圧迫された肺は広がることができないので、呼吸そのものが出来なくなり、息苦しくなるということです。この状態を気胸と言います。

参照:多根総合病院ホームページ

2.気胸の種類は?

気胸は大きく分けて、外傷性気胸と自然気胸の2種類に分類されます。外傷性気胸の意味はそのままです。交通事故などで強く胸を打ち、肋骨が骨折したりして肺に損傷が生じます。損傷した部位から空気が漏れたために発症したのが、外傷性気胸です。自然気胸の原因は種々ありますので、次に詳しく説明します。

3.自然気胸の種類は?

自然気胸の大半は、肺の中にあるブラと呼ばれる嚢胞に穴が開いて発症します。嚢胞とは、医学用語であり様々な分野で登場します。肝臓にできれば肝嚢胞、腎臓にできれば腎嚢胞といった具合ですね。イメージとして水ぶくれのようなイメージで大きくは外れません。肝嚢胞や腎嚢胞は中身は液体ですが、肺の嚢胞は空気です。肺のブラの壁は正常の肺と比べると弱く、脆いことが知られており、この壁が何かの拍子に破れて発症する自然気胸が最も頻度としては多いと思われます。気胸を生じる人の大半は、やせ型の男性で、年齢は10歳台後半、20歳代、30歳代が多いです。女性の気胸は珍しいのですが、「月経随伴性気胸」という自然気胸があります。これは横隔膜、もしくは肺内に生じた子宮内膜症が月経に伴い変化を来し、気胸を起こすという疾患です。ちょっと詳しく説明しますね。

4.月経随伴性気胸とは?

月経随伴性気胸は、上述しましたように子宮内膜症が原因で生じます。子宮以外で生じる子宮内膜症を、異所性子宮内膜症と呼びますが、気胸の原因となる異所性子宮内膜症を胸郭子宮内膜症と呼びます。異所性子宮内膜症は、直腸や膀胱などに出現することもあります。月経に合わせて腫瘤(塊)が大きくなったり小さくなったりするので、月経によって胸腔子宮内膜症が気胸の原因となりうるのです。特徴としては、90%が生理の前日から生理開始後2日以内に気胸を生じます。また右側の気胸しか起こらないと言われています。初回の気胸での診断は困難ですが、2度3度と定期的に起こすときには必ず疑わなければならない疾患です。

気胸は、処置が遅れると命に関わる疾患です。診断から速やかな処置につなげる必要がある疾患ですので、疑えば救急車での搬送が必要と考えます。

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