イニシンク配合錠と造影剤の相性が悪いわけは?注意する点は?

糖尿病
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イニシンク配合錠を内服中の方に注意してほしい点があります。

それはヨード系造影剤を使用時には内服を中止しておくことです。

イニシンク配合錠はアログリプチンとメトホルミンの合剤です。

このうちのメトホルミンとヨード系造影剤との相性が悪いのです。

 

メトホルミンとヨード系造影剤の相性が悪いワケ

メトホルミンの副作用として乳酸アシドーシスという副作用があります。

乳酸アシドーシスについては以下の記事を参照ください。

参考:メトホルミンの副作用は?不妊治療中の方へ。奇形のリスクは?

 

乳酸アシドーシスのリスクは患者の腎機能に依存します。

ヨード系造影剤の使用はそのものが腎機能低下を起こす可能性があります。

ヨード系造影剤による腎機能障害自体は点滴や水分摂取などで

回復し、軽度なものが大半です。

しかしながらこの軽度な腎障害であっても

メトホルミンを投与した状況だと命取りになる可能性があります。

ヨード系造影剤によって腎障害が生じると

・血中のメトホルミンが排泄されない

・血中の乳酸が排泄されない

状況となり、乳酸アシドーシスが悪化します。

乳酸アシドーシスは適切な処置が遅れると命に意見が及びます。

 

メトホルミンやイニシンクを内服してたらどうするの?

まずはCT検査をオーダーされる段階で担当医に

自分が内服している薬を確認してもらいましょう。

メトホルミンであれば検査の2日前と検査後2日の間を

休薬します。

イニシンクであれば、アログリプチンは処方してもらい

検査前後2日間ずつは変更してもらいましょう。

造影CTによる検査を受けた後はしっかり水分を摂取して

十分な尿量を確保するように努めてください。

 

造影MRI検査は大丈夫なの?

あくまでも相性が悪いのはヨード系造影剤です。

MRIに利用される造影剤はガドリニウム系です。

MRIで使用される造影剤の使用時にも

腎機能チェックは必要ですが、

メトホルミンとの併用については注意喚起はされていません。

 

メトホルミンが含まれている薬はどれくらいあるの?

イニシンクに限らず、多くの糖尿病治療薬の合剤には

メトホルミンが含まれています。

ご自身が内服されている糖尿病治療薬に

メトホルミンが含まれているか否かは確認しておく必要があります。

糖尿病の治療を受けている病院と検査を受ける病院が同一であれば

放射線科の技師などが気がつくチャンスがあります。

ただ別々の病院であれば気づかれない状況もあり得ます。

自分の身を守るためにも必ず確認しておきましょう。

 

如何にメトホルミンを含む薬剤名を列記しおきます。

 

●メトグルコ錠 250mg/500mg
●メトホルミン塩酸塩錠 250mgMT/500mgMT
●グリコラン錠 250mg

●メトホルミン塩酸塩錠 250mg JG
●メトホルミン塩酸塩錠 250mg トーワ

●メトホルミン塩酸塩錠 250mg SN
●イニシンク配合錠

●メタクト配合錠 LD HD

●エクメット配合錠 LD HD
●ジベトス錠 50mg

●ジベトス S 腸溶錠 50mg

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