こんにちは。
企業勤めの内科医ヒロスケです。
今回のお話は
「人間ドックをいつから利用すべきか?」
についてです。
会社で毎年の受診を勧められている方は
毎年受けざるを得ないと思いますが、
フリーランスや自営業、専業主婦の方などは
できれば必要最低限に抑えたいと
考えてらっしゃるのではないでしょうか?
そんなお悩みにお答えしたいと思います。
人間ドック学会の推奨年齢は?
日本人間ドック学会の一般の方向けの
Q&Aに記載している内容では
人間ドックは成人(20歳以上)が対象
としか記載していません。
では、20歳から人間ドックで受診したほうが良い?
と、質問されると
私の答えは
必要ありません。
となります。
人間ドックの検査内容は
施設によって様々ですが
基本的には40歳未満の若年者には
Too Muchな内容であると言えます。
40歳未満の方について
クリニックなどで提供している
健診の必要最低限の検査項目で
検査をしてもらえば十分でしょう。
必要最低限の内容とは
・血液検査(肝機能・腎機能・血糖・コレステロール)
・尿検査(尿蛋白・尿糖)
位の検査で十分です。
以下の検査についても提供している病院もあります。
ただ若い方については症状あるときに
保険診療として検査を受ければ十分です。
・胸部レントゲン
・心電図
料金については5000円~20000円程度です。
安ければ、検査項目は省かれますので
内容については診療機関に直接確認しましょう。
40歳以上の方について
40歳以上の方については
毎年の人間ドックがお勧めされています。
しかし全ての人が毎年必要か?と、言われると
必ずしもそうとは言えません。
詳しくは以下の記事を参考にしてください
参考:人間ドックって高額!!毎年は無理って方のお勧めの方法とは?
コストを出来るだけ抑えるには
市町村の検診をうまく利用しましょう。
人間ドックと検診の違いって?
良く混同されています。
人間ドックは体を広く検査します。
検診は狙った疾患の有無を確認します。
したがって検診としては
以下のようなものがあります。
- 乳がん検診
- 子宮頸がん検診
- 肺がん検診
人間ドックの目的は「健診」になります。
健診とは、字のごとく健康であるかを確認します。
したがって特定の狙った疾患はなく
生活習慣病などを広く対象とします。
人間ドックを必要最低限に抑えるお勧めの方法
人間ドックは内容を充実させれば
検診+健診になります。
しかし検診+健診にすると
そのコストは軽く5万円を超えてきます。
健康の為なんだから
と、言われてもきつい出費にはなりますよね。
また人間ドックを受診するには
予約が必要です。
なかなか時間の都合がつかない人にとっては
やはり人間ドックのハードルは高いでしょう。
人間ドックを受診すると
最低限、半日はつぶれます。
そんな出費や時間にハードルを感じている方は
健診として「おうちでドック」を利用する
ことをお勧めしています。
おうちでドックで健診を行い
各種検診は市町村の検診を利用する。
市町村の検診は別々の日程となりますが
1回当たりの時間は1時間程度です。
家事でお忙しい専業主婦の方には
この「おうちでドック」+検診を
特にお勧めしています。
おうちでドックの料金は21780円(税込み)。
病院での個人健診と
値段はそれほど変わりません。
しかし、癌の検査については
個人健診では行うと
もっと高額になりますので
検査内容としては
より充実した内容である
と言えます。
まとめ
健診と検診をうまく合わせることで
人間ドックとそん色ない内容の検査を
より安価に受けることは可能です。
時間とお金を抑えるには
市町村の検診+おうちでドック
の組み合わせがお勧めです。
コメント