日本学術会議って何をしているところなんでしょう?私も科学者の端くれだと自認しいていますが、正直何をしている団体か知りません。会員になるメリットがあるのでしょうか?また「学問の自由」との関係は何でしょう?
「日本学術会議」の新たな会員について、加藤官房長官は、午前の記者会見で、会議側が推薦した候補の一部の任命を、菅総理大臣が見送ったことを明らかにしたうえで、これまでと同様に法律に基づいて手続きを行ったと説明しました。
引用:NHK WEB
1.日本学術会議って何をしてるの?
日本学術会議のウェブサイト見ると、主な活動内容に
- 政府に対する政策提言
- 国際的な活動
- 科学者間ネットワークの構築
- 科学の役割についての世論啓発
の4つがあげられています。正直分かりませんよね。
2.日本学術会議のやってきたことは?
近年の活動内容を確認すると「東日本大震災に関連した活動」がありました。
平成23年3月11日の東日本大震災の発生以後、今後の対策について学術的な立場からの提言等を行うため、「東日本大震災対策委員会」を同年3月23日に設置し、福島第一原子力発電所事故への対応、被災者救援及び被災地域復興等に関して緊急提言の公表を行うとともに、放射線防護に関する情報提供と見解の発表、海外アカデミーへの報告等を行いました。
また「学術の大型施設計画・大規模研究計画」という提言内容もあります。
大型の施設を必要とする研究、多額の予算を必要とする研究、膨大なデータ集積が必要な研究など、大型の研究計画においては、特に多分野の協調と国際的な協力が必要となっています。学術の大型施設計画・大規模研究計画に関するマスタープランは、科学者コミュニティの代表としての日本学術会議が、学術全般を展望し、我が国の大型研究計画のあり方について、一定の指針を与えることを目的として第21期から継続的に策定しています。
3.日本学術会議の会員になるメリットは?
なんとなく見えてきました。自身の研究分野や内容に国家予算をつけるチャンスが得られるのではないでしょうか?日本国における85万人の科学者の代表と言っておりますが、その代表がたった200人の言うのは、申し訳ないが違和感があります。
4.日本学術会議と学問の自由?
学問の自由を論ずるのであれば、会員になるのに総理大臣の指名がいる仕組みそのものを撤廃するべきでしょう。日本の科学者の大半は限られた予算の中で研究を行っています。その予算は、行政からの科研費であったり、寄付であったりするわけですが。基本的にはお金がないと研究はできません。お金をもらっている限り、そのお金に見合った研究をしなければいけないのは当然ですよね。そう考えると学問の自由ってなんだ??という気はします。
今回の菅内閣の決定の善し悪しは詳細がまだ詳細が分からないため評価できませんが、少なくともこれまでスポットが当たらなかった「日本学術会議」に光を当てたという意味では価値があるのではないでしょうか?
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