海上保安庁と海上自衛隊の違い。任務とその連携は?

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尖閣諸島周辺の海域で中国公船が我が国の領海内に侵入しないよう、日々警戒をしているのは海上保安庁です。中国公船は船内に何を隠し持っているかわかりませんし、船員も人民解放軍の可能性だって否定できません。こんな危険な任務は自衛隊であっても良いのでは?と不思議に思う方もいると思います。どこまでが海上保安庁の任務で、どこからか海上自衛隊の任務なんでしょうか?両者の任務上の違いから給与の違いまで調べました。

1.海上保安庁の任務とは?

海上保安庁は国土交通省管轄です。海上保安庁の任務は、①治安の確保、②領海警備、③海難救助、④海上環境の維持・改善、⑤災害対策、⑥海洋調査、⑦海上交通の安全、⑧国際関係の強化といった8つの任務があります。この中で自衛隊とは明らかに異なるものとしては、④⑥⑦などは分かりやすいですよね。⑥の代表としては、西之島の調査があげられます。④については、最近問題視されているマイクロプラスチックの環境問題についての調査なども行われています。①②のあたりは海上自衛隊との線引きが難しいですよね。

2.海上保安庁の任務における治安の確保

治安の確保の対象は、密漁、外国船による違法操業、密航・密輸、海賊、テロ対策、不審船・工作船対策などです。治安の確保における海上保安庁の仕事はいわば海上における警察の仕事と言い換えても良いとは思います。上記に挙げた対象によっては、国家の防衛に発展しない限りは海上保安庁の任務となります。例えば外国船による違法操業が、実は軍艦に準じた場合には自衛隊の任務となります。海賊やテロ対策、不審船も同様ですね。対象が国家の防衛となると確信されない限り自衛隊の任務となることはありません。そんなギリギリのラインを海上保安庁の方々任務としているのです。

3.海上保安庁と海上自衛隊の連携

令和2年3月に若狭湾にて海上保安庁及び海上自衛隊の連携訓練が行われています。両者の船舶・航空機による不審船を対象とした情報供給訓練、共同での追跡や監視などを確認しています。また海上自衛隊ヘリコプターによる海上保安庁の船舶への離着船及び燃
料補給訓練を行っています。若狭湾での訓練ですから、原子力発電所を対象としたテロを防ぐための訓練ですね。

現在の日本国憲法では自衛隊の出動には様々な制限がかけられています。自衛隊が出れるか出れないかの瀬戸際で海上保安庁の方々は戦っているとも言えます。日本国憲法はこのままでよいのでしょうか?

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