腸内フローラの検査がおすすめな人ってどんな人?~肝疾患編~

腸内フローラ
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近年の医学的な研究で注目されているのが

腸内フローラ(細菌叢)です。

腸内細菌は21世紀の新臓器と呼ばれています。

一般に健常人が消化管に有している腸内細菌は

1000種類にも及ぶと言われています。

 

「腸内細菌と上手く生きていくことが健康を維持することに繋がる」

 

そんなテーマで多くの研究者が日々研究を進めています。

 

腸内細菌のバランスが崩れるとどうなるの?

腸内細菌のバランスが崩れる疾患として有名なものが

偽膜性腸炎です。

肺炎などの治療で投与された抗生剤が腸内細菌のバランスを崩し、

腸内にクロストリジウムディフィシルという細菌が増殖し

この細菌が作る毒素により、発熱・下痢と言った症状が出ます。

クロストリジウムディフィシルは新生児や健常人にも認める菌です。

通常は他の細菌との共存で、異常増殖しない限り何も悪さはしません。

しかし抗生剤による他の菌が死滅するようなことが起きると

異常増殖をすることで症状が出現するのです。

 

腸内フローラをチェックする目的は?

腸管内に多様な細菌がいることから、

腸管粘膜を通して、免疫細胞は様々な情報を入手することも

知られています。

言い換えれば、人の免疫が腸管内細菌から教育を受けている

と、いってもいいかもしれません。

 

その証拠に近年の研究により腸内細菌は、

腸管外の疾患にも影響を与えることが分かってきました。

例えば、糖尿病、気管支喘息、関節リウマチ、うつ、アレルギーなどの疾患にも

腸内細菌が起因した免疫細胞との相互作用によって

発症することが分かってきています。

 

肝臓病で腸内フローラが疑われる疾患は?

以前よりNASH(非アルコール性脂肪肝炎)などは

腸管内細菌との関連を疑われてきました。

腸管内細菌と肝疾患の関連は、以下の疾患も疑われています。

  • 肝硬変
  • アルコール性肝硬変
  • 肝細胞癌
  • 原発硬化性胆管炎


 

腸内フローラの検査がお勧めな方は?

やはりNASHの方です。

アルコールをそれほど摂取してないのに

もしくは全く摂取してないのに

肝機能異常を毎年検診で指摘される

という方は一度検査は受けると良いかもしれません。

腸内細菌の中には太りやすい傾向にする菌があります。

そういった菌がいることで肝臓に脂肪がつきやすい

可能性もあります。

 

腸内細菌は多様性が重要です。

沢山の菌と共存していることが理想です。

腸内フローラをチェックすると

食生活についてのアドバイスも得られます。

 

腸内フローラを整えるための食事とは?

ポイントは2点です。

  1. 善玉腸内菌を直接摂取する
  2. 善玉腸内菌の餌を摂取する

 

善玉腸内菌を直接摂取する

善玉菌を摂取するのは分かりやすいですよね。

ヨーグルトや味噌、納豆などの発酵食品を摂取すること。

漬物やキムチにも善玉菌が多く含まれています。


 

善玉腸内菌の餌を摂取する

善玉菌が好む餌は水溶性食物繊維です。

また水溶性食物繊維は発酵分解されることで

短鎖脂肪酸が生産され腸内環境を整えます。

お勧めの食材としては、大麦・バナナ・玉ねぎ・ごぼうなどです。

簡単に摂取するならオートミールも良いですね。

参考:オーツ麦の効能・効果って何がある?食べる時の注意点はある?

 

中々食生活を変えることが難しい方は

サプリメントを考えても良いでしょう。



腸内細菌の研究は比較的新しい分野です。

今後様々な情報に触れる機会があると思います。

興味深いデータを得た時には

入りに触れて報告しますね。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

 

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