アップルウォッチの心電図アプリが解禁!?その臨床的価値は?

デジタル医療
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ついに2021年1月にアップルウォッチの

心電図アプリケーションが医療機器として、

対応できるようになりました。

 

この心電図アプリによって、

不整脈を感知することが可能となり、

不整脈を感知すると通知を受けることができます。

 

スマホを含めて、

汎用機器から疾患の情報を得るプログラムを

医療機器として対応可能にしたのは、

日本では初めてのことです。

このアプリを臨床現場ではどのように使用すればよいのでしょうか?

その臨床的価値はどの程度なんでしょうか?

何世代のアップルウォッチから使用できるの?

2018年発売のApple Watch Series 4以降には、

心電図アプリのためのセンサーは組み込まれています。

したがって、アップルが機能を解禁すれば、

現在のユーザーはすぐにでも使用することができます。

アップルウォッチから情報をどう評価するか?

承認された医療機器としての、

分類は「家庭用心電計プログラム」、

「家庭用心拍数モニタプログラム」となっています。

すなわち、何かしらの異常の通知を受けても、

改めて精査を受ける必要があるということです。

 

決して確定診断を得るための機器ではありません。

ただ、不整脈の内容によっては、

症状が出現する時間が一日の中で限られており、

また毎日症状がでるわけではない疾患もあります。

一例としては、発作性心房細動などがあげられます。

実際海外では、アップルウォッチにより

発作性心房細動の診断につながった例も報告されています。

 

発作性心房細動は脳梗塞を引き起こす疾患として

積極的に治療を必要とする疾患です。

アップルウォッチの心電図アプリの正しい使い方

不整脈の治療中の患者さんにとっては、

どの程度不整脈が発症しているのか

を、確認するのには有用でしょう。

 

また健常人にとっては、

自分に不整脈はあるのか否かを判断するのに

利用できるのではないでしょうか?

 

例えばですが、

人間ドックの1週間前にアップルウォッチを貸出、

心電図アプリで不整脈の有無を確認する

と、いったサービスは今後出てくると予想します。

アップルウォッチの心電図アプリの落とし穴

アップルウォッチの心電図アプリは、

あくまでも家庭用医療機器です。

したがって心電図アプリからの通知が不安を掻き立て、

必要のない病院受診を促す可能性はあります。

すでにアメリカでは同様の問題を指摘してる医師がいます。

 

製薬企業、ベンチャー企業が

このデジタル医療、デジタル療法に

力を入れるようになっています。

すでに精神科の分野では、いくつかの疾患を対象に

その治療効果を検証するための試験が行われています。

アップルウォッチのみならず、

これから様々なツールが世に出てきます。

一つ一つを正確に検証して、上手に使っていきたいですね。

 

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