デジタル療法って何?ADHDに適応?製薬業界の未来は?

医療関係

米食品医薬品局(FDA)は15日、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の治療を目的としたゲームを初めて承認した。ソフトウエアを治療に利用するデジタル・セラピューティクス(デジタル療法)に向けた一つの動きだ。
FDAが承認したのは、米医療ベンチャー企業、アキリ・インタラクティブが開発したゲーム「エンデバーRX」。ADHDと診断された8~12歳児向けのゲームで、医師の処方箋によって販売される。

引用:時事通信

非常に興味があります。そもそもデジタル療法ってものがあること自体知りませんでした。主には依存症の治療に使われているようですが、慢性疼痛や不安にもテストされているんですね!アキリ・インタラクティブは日本では塩野義製薬と提携しており、同社はアキリのデジタル療法の日本での独占的な開発権と販売権を保有しています。現在は、ADHDを対象としたフェーズIIの臨床試験を国内でも実施中とのことです。その他のデジタル療法で日本で開発しているものの一例としては、キュア・アップ社が開発しているニコチン依存症患者向けのものもあります。

あまり考えたことがなかったのですが、これからの製薬企業が進む道の一つかもしれませんね。アプリの開発業者はどうしても薬事申請など厚生労働省やPMDAとの交渉は経験がありません。また製薬企業はアプリの開発を行うような部署はありません。今後デジタル療法を開発するベンチャー企業が大手の製薬企業に吸収されることも十分に考えられます。

精神科領域や整形外科領域以外にも、生活習慣病の管理にデジタルツールを利用する試みも既に始まっており、米国や仏国では企業が、生活習慣を改めるためのツールや生活習慣病から生じる様々な症状を管理するアプリに至るあらゆるデジタルツールを開発しています。結果として患者自身が自分の健康を管理することが可能になれば自然と生活習慣病は改善していくでしょう。生活習慣病の一番難しい点は、患者自身が自身の誤った習慣に気付くことです。限られた外来時間で生活すべてを管理することは不可能であり、なかなか上手く改善できないことがあります。その点をデジタルツールが対応してくれるのであれば非常に助かります。

アフターコロナの世界では、ネットを介したリモート受診の頻度が増すことが予想されます。その中で診察ができない穴をこれからなこういったデジタルツールが埋めていくんでしょうね。こういった動きは一旦始まったらあっという間にメジャーになります。数年後には通常の診療に組み込まれていても不思議はないと思います。

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