CureApp(キュア・アップ)は同社が開発してきた
高血圧治療アプリの国内試験で有効性を確認し、
2021年内にも承認申請を行うと発表しました。
キュアアップは昨年には、ニコチン依存症を対象とした
治療アプリも開発して承認を得ています。
これからどんどんアプリが治療に役立つようになるでしょう。
では、高血圧治療アプリってどんな効果が期待できるのでしょうか?
高血圧治療アプリの効果とは?
今回のアプリの効果判定基準は
「24時間の平均収縮期血圧の変化量」
です。
高血圧症治療ガイドラインに沿った生活指導
+/- 治療アプリの使用
で2群を比較して、統計学的に有意な差を確認しています。
高血圧治療アプリの効果の機序は?
通常の高血圧の診療における患者への指導は
どうしても画一的になってしまいます。
塩分制限しましょう
定期的な運動をしましょう
ダイエットをしましょう
こういった指導で改善する人もいますが、
比較すると中々改善しない人が大多数です。
治療アプリでは、この画一的な指導を
その人に応じたテーラーメイドな指導に落とし込みます。
IoTを利用した血圧計を使用して血圧をモニタリング
生活習慣を入力するなどして
患者さん個人の高血圧の傾向を解析・分析します。
そのデータに応じて生活習慣の改善を図るというものです。
提供される生活改善のアドバイスは、
食事・運動・睡眠
などです。
高血圧治療アプリの値段は?
値段はまだ分かりません。
ちなみにニコチン依存症治療アプリの保険点数は
2540点(2万5400円)で、3割負担で7620円です。
高血圧治療アプリはもう少し安くはなるでしょう。
その理由としては以下の二つをあげます。
- ニコチン依存症の治療と比較して治療が長期に及ぶ
- 患者数が高血圧患者の方が多い。
高血圧治療アプリは使用されるか?
個人的には若い患者さんには使用したいですね。
今回の試験の対象になった患者さんの
年齢層を調べる必要がありますが、
若年層の高血圧は薬物治療をしないで
何とかコントロールしたいというのが本音です。
もちろん必要な時には躊躇しません。
ただ軽度の高血圧であれば薬物治療よりも
生活習慣の改善に重きを置きます。
生活習慣に重きを置くのならば
このアプリは有用ですよね。
また試験の詳細が明らかになったら報告したいと思います。
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