思考力とは、「考える力」です。
最近はアクティブラーニングと言って
子供が積極的に授業に参加して、
考えなくてはならないシステムを導入している
学校も多くみられるようになりました。
詰め込み型の教育では、
考える力を鍛えることはできないとよく言われますが、
実際にはどうなのでしょうか?
思考力を鍛えるために普段より出来ることは何か?
子供が大好きなゲームは利用できるのか?
私の経験から医師になるにあたっての思考力って
どういったものなのかをお話ししたいと思います。
思考力を鍛えるには?
思考力とは、問題解決力とも言い換えることができます。そこにある問題に対して、原因を考え、解決策を考えます。子供の頃から鍛えることのできる思考力は、私は「問題に気付くことのできる能力」だと思っています。解決策を考えるには、経験と知識が必要です。問題をみて緊急性と重要性が判断できなければ、解決策を練ることはできません。あなたのお子さんが小学生や中学生なら、解決力を鍛えるよりも問題に気付く能力を鍛えましょう。そのためには、新聞やニュースで時事問題に触れることです。そして問題点を親子で話し合いましょう。表面的な問題と表面には見えてこない問題を話しましょう。
高校生ならば解決策についても話し合いたいですね。その時に一緒に考えるポイントとしては、その緊急性と重要性です。緊急性と重要性を学ぶには「インバスケット思考法」が良いです。初心者用の本から上級者向けの本までありますが、子供と一緒に漫画を含む初心者本を読んでも良いでしょう。
思考力を鍛えるのにゲームってどうなの?
カードゲームやボードゲームなど思考力を養うためのゲームはたくさんあります。ゲームでは問題発見力を養うというより、論理的思考力を養うのが目的になります。私がお勧めするのは「アルゴ」ですね。「アルゴ」は単純なゲームです。単純だけど論理的思考力が要求されます。アプリもありますが、親子で一緒に出来るカードゲーム、ボードゲームがお勧めです。
医師が必要とする思考力って何?
私は内科医ですので、内科医としてお話しします。内科でも専門とする疾患分野によって異なるとは思いますが、基本的には医師は理詰めの仕事です。膨大な知識の中から患者さんの症状から病名をいくつか候補としてあげます。その候補の中からメジャーな疾患、マイナーな疾患、重篤な疾患、軽症な疾患など優先順位を決めます。マイナーな疾患でも、見落とすと重篤化しかねない疾患であれば、検査の優先順位は上がります。近年はこの上に費用の関係も考えなくてはなりません。様々な要素を考慮に入れつつ、患者さんに必要なコミュニケーションをとらなければ前には進めません。
幼い子供に充実した思考力を身につける方法
私の考えではありますが、一つ一つの何気ない考察と行動を理論的に説明する能力は、プログラミングが結構優れているのではないでしょうか?プログラミングは何気ない行動を一つ一つ言葉にして説明する作業を要求されます。そういった作業は思考力に役に立つと感じます。子供が「なぜ?」「どうして?」と考えるきっかけになると感じています。
「プログラミングって何?どんなことをするの?」
って少しでも興味をお持ちの方は、まずは体験学習から気軽に始めてみてはいかかでしょう。
親も結構はまりますよ。
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