慢性骨髄性白血病の治療について。薬は?入院期間は?

医療関係

6日放送のNHK連続テレビ小説「スカーレット」第131話で、女優の戸田恵梨香演じる主人公・川原喜美子の息子、武志(伊藤健太郎)の病名が判明した。武志が「慢性骨髄性白血病」に侵されていることが稲垣吾郎演じる医師、大崎茂義から告げられ、早朝から視聴者の間に衝撃が走った。

引用:IZA

慢性骨髄性白血病と急性骨髄性白血病は現代医療においてはほぼ異なる疾患であると考えていただいても結構です。かつては不治の病であった慢性骨髄性白血病ですが、2005年7月に販売が開始されたイマチニブ(販売名グリベック)によって世界が一転します。かつては5年生存率が50%前後であった疾患が、この薬剤の販売により5年生存率どころか7年生存率が90%超えるようになりました。医学の進歩は日進月歩と言いますが、科学の発展は、あるところでブレークスルーが発生するという非常に分かりやすい例えになっています。しかもイマチニブは内服薬ですので、病院や医師の方針で様々であるが、入院も最初の数日のみ、もしくは外来で治療を行ってしまう病院もあるでしょう。決して目の前が真っ暗になる病気ではないのです。当時すでに医師であった私はイマチニブの治療成績を見て、まさに目を疑うような気分になったことを昨日のことのように覚えています。

慢性骨髄性白血病の治療薬はその後もいくつか販売されています。そのほとんどがイマチニブに効果が認められなかった患者さんや効果が不十分な患者さん向けの薬として販売されています。それらの薬を最初から使えばもっと効果があるのでは?といった試験が行われ、現在第一選択薬は、イマチニブ・ニロチニブ・ダサチニブの3剤のどれかを患者さんの状態を見て処方医が判断します。それらの薬剤に効果が認められない患者さんにボスチニブ・ポナチニブといった薬剤が選択されます。

上記しましたように慢性骨髄性白血病は長期の生存が十分に見込める疾患です。ですので、もし発病しても自暴自棄になる必要はありません。むしろ慢性骨髄性白血病は薬が何とかしてくれますので、そのほかの合併症(高血圧や糖尿病など)がある人はそちらの治療やコントロールを意識してください。せっかく白血病が治っているのに、心筋梗塞や脳梗塞になってはもったいないでしょ?

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