トラック運転手の健康管理とダイエットについて

仕事
本記事内には広告・プロモーションが含まれます。

こんにちは。

企業勤めの内科医ヒロスケです。

私は主たる業務として製薬企業に努めつつ、

週に1回、呼吸器内科医として外来業を行っています。

呼吸器外来の一つの業務として「睡眠時無呼吸症候群」のCPAP管理も行っています。

CPAPについては↓

多くの睡眠時無呼吸症候群の方は肥満体型で首周りの脂肪が気道を押しつぶした結果発症しています。

もちろん発症機序は様々ですが・・・

そんな中最近私の外来に増えているのがトラック運転手の患者さん

ありがたいことに近所の運送会社の社長さんが積極的に診察を勧めてくださっているよう。

労働基準法大丈夫??って感じますが、そこは私の業務範囲外

少なくともダイエットのための食事運動療法を行うには厳しい日常

トラック運転手が正しい食事療法ができないワケ

まず昼ご飯の時間がまちまち

しかも肉体労働なんでお腹が空く

お昼ご飯の時間がバラバラだと、空腹感に悩まされる時間が長くなる。

やっと来たお昼休みに丼物を掻き込む毎日

食事療法の基本によく噛んで食べましょう、ってのがあるのですがそんなの無理

早食いで噛まない食事は満腹中枢が満足しない間に余計に胃袋に入れてしまうので食べ過ぎを誘発します。

し・か・も、かつ丼や牛丼といった高カロリー食

夕ご飯も同じ

夜遅く帰宅して、明日も朝が早いとなると食事の時間などゆっくり取れません。

サッサと食べてサッサと寝る

これも栄養士さんに怒られる奴

寝る2時間前は食べてはいけません

寝ている間は、摂取したカロリーは消費されないのでもれなく脂肪に・・・

でもね

明日も4時に起きなきゃいけない

疲れてるから早く寝たい

そんな患者さんに2時間は起きてなさない、って言えます?

言わなきゃいけないのかもしれませんが

少なくとも私は強く言えません

運転手さんも分かってるんですよ

何が体に悪いのかって

でも、なんともできないから病気になってしまう

放置していたら、じきに高血圧、高脂血症、糖尿病の3重奏も目の前に・・・

トラック運転手さんに提案する内容

全ての患者さんに共通した教科書的な答えはあるんですよ。

規則正しく、バランスの良い食事を心がけましょう。

塩分は控えめに

油物も控えめに

アルコールは程々にして、週に1回は休肝日を作りましょう。

そんなの耳にタコができてるでしょ?

ただ我慢はどうしても必要

その我慢ができる範囲で何とかしてあげたい

そんな私がよく提案する内容

空腹を我慢しないために補食を利用しましょう

端的に言うとおやつです

空腹を限界まで耐えて食事に臨むからドカ食いをするんですよ

お昼ごはんや晩ごはんが遅くなる時には少し食べましょう

コンビニのおむすびでもいいです

ただ菓子パンはやめてね、と。

甘いものがお好きな方には麦芽クッキーなんかいいと思います。

カロリー控えめで腹持ちも良いので、補食には良いと思います。

 

これは意外と好評です。

トラック運転手に限らず、残業で遅くなる方にもお勧めしてますが

無理なく継続できている方が結構います。

空いた時間に毎日5分でもいいので散歩をしましょう

これが一番根性が必要です

何かを始めようとするときには根性が必要です

ただ一旦習慣化するとやらないと気持ち悪くなる

大切なのは毎日する事

週末だけやろう、ってのは習慣化できません

お昼ご飯を食べた後に5分だけ歩いてください

その習慣が10分、15分になります

そして週末に30分歩けるようになります

ただ習慣化には2か月は必要です

その間は残念ながら気合と根性のみです

継続するのにちょっとしたアドバイスをするなら

自分へのご褒美と記録付け

1週間継続出来たら、コンビニスイーツOKなんてのも良いと思います

そしてカレンダーに赤丸を付けていくこと

赤丸が増えるとテンションがあがります

手帳よりも卓上カレンダーが良いですね

いつも目にするところにかけておくのが吉

目指す体重は若かりし頃の自分

標準体重ってのがあります

BMI(Body Mass Index)ってやつです。

計算は簡単で、体重(kg) / 身長(m)2乗=

この数値を20~24の範囲にするってのが標準体重です

でも、私が提案するのはまずは若かりし頃の自分を取り戻すこと

少なくとも若いころは今よりずっとスマートだったはず

今の方がスマートな人で睡眠時無呼吸症候群になった男性は知らない(女性はいます。)

だから、若かりし頃の体重を目指します。

そのためにはまず己を知ること

だから毎日体重計に乗ること

これ以外と出来てないんですよね

毎日体重計に乗っていると日によって500gくらい変化するんですよ

食べる内容や運動量なんかで変化するんですが

減ったら嬉しいじゃないですか?

増えたら悲しいじゃないですか?

その気分の浮き沈みが私は大切だと思っています

ちなみに体重計は、個人的には病院でも採用してるオムロンさんが間違いないと思います

 

 

私はなんだかんだで食事運動療法を必要とする患者さんが初診でくると15分以上の診察時間がかかります。

2回目からは反省会をするだけなんで、5分程度で終わるんですが

出来たことが増えると私もうれしい

お仕事が忙しくて自分の健康をかえりみることができない方に少しでも健康的な生活が送れるきっかけになればよいと思って記事にしました。

そういえばこんな記事も書いたな~、と↓

御座候のカロリーは?やっぱり太る?白あんと赤あんの違いは?

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました