手足口病の大人症状って初期は?口腔内の状態ってどうなるの?

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手足口病は通常夏季に流行します。感染のピークは7月ごろです。感染者の大半は5歳未満の小児ですが、大人でもなりえます。感染の原因となるウイルスがエンテロウイルス、コクサッキーウイルスなど多岐にわたるためです。それぞれのウイルスに一度でも感染すれば免疫が付きますが、感染したことがなければ発症します。したがって大人でも発症しえます。大人の症状は初期はどういったものなのか?今回は口腔内に注目してお話したいと思います。

手足口病の大人症状は?

手足口病というからには、手の平、足の裏、口の中に病変が生じます。始めは赤い発疹で、徐々に水膨れに変化します。症状は、子供も大人も同様ではありますが、大人の方が強烈な症状と感じることがあります。口の中が痛くて食べれない、足の裏が痛くて歩けない、などです。

手足口病の大人症状の初期は?

初期症状は、手足口の発疹です。発熱はあったりなかったりですね。発疹が出ただけでその他の症状はないという方もいます。口腔内の発赤が痛みを伴うのは、水泡がつぶれてから。つぶれて細菌感染を併発すると痛みも高度になります。

手足口病の口腔内の状態は?

小さな発赤が多数認められます。時にその発赤が水膨れになるのは、手足にできた発赤と同じですね。水膨れが破裂すると高度の口内炎となります。

参照:埼玉県皮膚科医会ホームページ

水分摂取ですら困難になる方もいます。そのために点滴を要する重篤な患者さんも見たことがあります。

手足口病の口腔内発疹と日常見る口内炎の違いは?

手足口病の口腔内発疹は多発します。口内炎でも多発することはありますが、通常2~3個ではないでしょうか?上記の写真のように沢山の発赤が認められます。また手足にも同様の発疹が出ているため、診断には苦労はしません。

手足口病の口腔内病変の治療法は?

抗ウイルス剤はありません。したがって対症療法を行い、免疫力で自然に回復するのを待つだけです。ただ何もしないというわけではありません。上述したように痛みで食事もとれないような状態だと体力も落ちて免疫力も落ちます。放置しておくと髄膜炎を併発することも報告されています。口腔内病変にはステロイドの口腔内軟膏や痛み止めの内服をお勧めしています。せめて水分だけでも摂取しないと入院管理となりかねません。

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