手足口病の出席停止って必要?幼稚園は?保育園は?大人だと?

手足口病
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手足口病は、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスなどによるウイルス感染です。ウイルスの感染拡大の経路は、飛沫感染と接触感染です。手足口病になった時には、出席停止の必要があるのでしょうか?

手足口病は法定伝染病?

手足口病は、法定伝染病(現在は第一類感染症から第四類感染症)には指定されていません。したがって、感染したからと言って法律上は隔離の対象にはなりません。法律上の扱いは、法第14条第2項の規定による届出が要求されており、前週の診断患者数を翌週の月曜日に届け出することを求められまています。

手足口病に出席停止が必要?

幼稚園・保育園・学校の出席停止は、学校感染症の出席停止期間の基準に従って決められている施設が大半です。学校感染症における手足口病の扱いは、第3種の扱いです。手足口病の出席停止期間は、「発熱や喉頭・口腔の水疱・潰瘍を伴う急性期は出席停止、治癒期は全身状態が改善すれば登校可」となっています。

参照:学校感染症と出席停止の基準

幼稚園と保育園で出席停止の違いはあるの?

基本的には感染拡大を予防するという観点から見ると両者に違いはありません。しかしながら病児保育を実施している施設もあります。病児保育に関しては、施設の基準が施設ごとに決まっているため、各自で確認が必要です。

手足口病に大人がかかったら?

手足口病が大人がかかった場合にも、たとえ発熱を認めていなくとも、皮疹が枯れないうちは出社を控えるべきです。発熱がある場合には言うまでもありません。大人であっても重症化する可能性は否定できません。また手足の発疹による痛みは子供よりも大人の方がひどいといいます。実際になった患者さんは、足の裏の水泡が痛くて歩けない、口が痛くて食べれない、といった症状を訴えることが多く、無理はせずにしっかり療養する必要があります。

手足口病の重症化例は?

大半の症例は、一週間程度で根治します。しかしながら、まれに「髄膜炎」「小脳失調症」「脳炎」といった重篤な中枢神経系の疾患に進展する例もあり、その他「心筋炎」「神経原性肺水腫」「急性弛緩性麻痺」などを引き起こす症例も報告されています。39℃を超えるような高熱が2~3日を超えて続いたり、頭痛や吐き気・嘔吐などの症状が発生した場合には、医療機関を受診しましょう。中枢神経系に感染症が進展した場合には命にかかわります。入院の上で治療が必要になります。

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