専攻医シーリングって何?新専門医制度下の医師の働き方は?

新専門医制度
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こんにちは。

企業勤めの内科医ヒロスケです。

 

医師の偏在という言葉は聞いたことがありますか?

東京などの大都市に医師が集中することで、その他の地方都市を始めとした医師が足りない地域ができているという問題です。

この問題を解決するために2020年より、人気の地域や診療科に希望を集中することを防ぐことを目的に、2020年度の専攻医採用から都道府県・診療科において募集定員(シーリング)が設定されました。

つまり人気の大都市では、人によっては希望の診療科で働くことができなくなるということです。

都道府県別診療科別の適切と考えている医師の人数は厚生労働省が設定しています。

これは必要に応じて、厚生労働省の都合で人数が変えられる可能性があるとも読めます。

現在の人数設定は以下の通りですが、あなたが医師になった時には、違った数値になっている可能性もあるので、参考までにしてください。

参照:厚生労働省 都道府県別診療科ごとの将来必要な医師数の見通しについて

これからの医師の働き方は?

現時点では専攻医に限定して働く場所、地域を指定するシステムとなっていますが、その対象が徐々に拡大していく可能性は十分にあると思われます。

なぜなら、未だに医師偏在が解消されているとは言えないからです。

医師偏在の解消は、政治マターでもあります。

政治家が医師の偏在を解消するための公約を宣言することは、あなたの働く場所が限られる可能性があるということです。

憲法では、職業選択の自由も働く場所の自由も保障されているにも関わらずです。自分が希望する診療科を専門にしたがために、自分の地元では働けないかもしれません。

逆に地元で働きたいがために希望の診療科では働けないかもしれません。あなたはどちらを選択しますか?

診療科は興味で選ぶべき

自分の診療科は興味がある分野を選ぶべきです。

たとえ人気の診療科で地元を離れることになってもです。

なぜなら、医師という仕事は勉強と隣り合わせだからです。

勉強のモチベーションの源泉は好奇心です。

勉強への熱意を失ったら、引退をするべきです。

それくらい厳しい環境に身を置くということです。

親の病院を継ぐ必要性があっても、自分が継ぐ時には病院の専門性を変更するくらいの気概を持つべきです。

そうしないと勉強への好奇心を失います。

「好奇心を失う=医師としての成長が止まる。」ということです。

これから医師という仕事の環境は激変します。

少子高齢化も一因です。

私個人の考えでは、成績の良し悪しで医師への道を決める現状は非常に憂慮しています。

 

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