認知症の初期症状での対応は難しい?気づいてあげるには?

認知症
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認知症って国民の大半の方が知っている疾患であるにも関わらず、初期症状の段階で対応をするのが非常に困難です。大半の方が結構進行した状況になって気づき、そういえばあの頃から・・・、なんてことは決して珍しくありませんよね。

9日に放送されるテレビ東京系「主治医が見つかる診療所2時間スペシャル~蛭子能収の認知症検査に完全密着!~」(木曜・後7時58分)に漫画家でタレントの蛭子能収(72)が出演。認知症の検査で衝撃の診断結果が下る。

引用:スポーツ報知

蛭子さんは記憶力の低下から認知症を疑われたようですが、実際には記憶力の低下が初期症状とは限りません。もちろん原因をたどれば記憶力の低下に繋がるのですが、記憶力の低下が原因であると気づかない症状があるのが厄介なところです。

1.認知症の初期症状らしくない症状は?

うつ症状が初期症状として現れる方がその代表ではないでしょうか?会社でも同僚がうつ状態ではないか?と疑うときのポイントの一つとして、「身だしなみに気を使わなくなる」というのがあります。それまでは服装も髪形もきっちりしていたのに、乱れがちになったというのはうつ状態を疑います。高齢者でこういった症状を見たらうつ病とともに認知症も一緒に疑います。その他趣味や好きなテレビ番組などの娯楽に興味を失う、怒りっぽくなる、疑い深くなるなども認知症の初期症状の一つです。

2.認知症の初期症状での対応が難しい訳。

本人もご家族も「まさか」自分が、「まさか」自分の親が、といった思い込みがあります。ご家族の方も「もしかしたら」と思いつつも「まさか」が勝って様子を見てしまいます。またご家族の方が病院に連れて行こうにもご本人の同意が得られずになかなか病院に行けないのも良く見るパターンですね。子育てのための保健師のように、ある一定の年齢の方には保健師の面談を義務付けるような仕組みがあってもいいかもしれません。

3.早期発見・早期治療のメリットは?

まずは認知症の鑑別診断に挙げられる脳梗塞などの疾患については早期治療により回復が期待できるものがあります。認知症についても薬物治療などの適切なケアにより認知能力の増悪を防ぐことができる方がいらっしゃいます。何よりも悪化してからケアを患者自身が決めることのできるチャンスがあります。今後の人生をどうしたいのか?を自分で決めることができます。少なくとも私は認知能力がある間に遺言書も書きたいです。延命処置など不要と子供に直接伝えたいです。

認知症は誰でもなる可能性があります。家族が自分の異変に気付いたら素直に病院に行ける老人になりたいとは思います。

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