気象病の症状で、微熱に悩まされている方へ。漢方薬は何がお勧め?

気象病
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気象病は、気候や気圧の変化によって様々な症状が出現する疾患です。今回は様々な症状の中から「微熱」について考えてみたいと思います。

 

気象病で微熱と風邪の微熱の違いは?

風邪でもないのに37.0℃を超える微熱がずっと続く。だるくて、頭がぼーっとする。病院に行って血液検査をしても異常はないと言われる。病院で解熱剤をもらったが、飲んでも効果がない。

こういったパターンの微熱は、自律神経の乱れによる発熱の可能性があります。特に解熱剤の使用が効果を認めないと強く疑います。なぜなら発熱のメカニズムを考えると自律神経の乱れによる発熱には解熱剤は効果がないからです。風邪を始めとした感染による発熱は免疫力を高める防御機構を働かせるための発熱物質が原因です。解熱剤はこの発熱物質を抑制します。自律神経の乱れによる発熱にはこの発熱物質は関係していません。

気象病による微熱に対しての漢方薬は?

自律神経の乱れからくる発熱に使用する漢方薬と言えば、「加味逍遙散(かみしょうようさん)」でしょう。添付文書の記載は、

効能又は効果

体質虚弱な婦人で肩がこり、疲れやすく、精神不安などの精神神経症状、ときに便秘の傾向のある次の諸症冷え症、虚弱体質、月経不順、月経困難、更年期障害、血の道症

また、体質によっては、「当帰芍薬散」も使用します。添付文書の記載は

効能又は効果

筋肉が一体に軟弱で疲労しやすく、腰脚の冷えやすいものの次の諸症貧血、倦怠感、更年期障害(頭重、頭痛、めまい、肩こり等)、月経不順、月経困難、不妊症、動悸、慢性腎炎、妊娠中の諸病(浮腫、習慣性流産、痔、腹痛)、脚気、半身不随、心臓弁膜症

両剤の使い分けは、患者個々の「証」と呼ばれる体質や症状によって決まります。

気象病の微熱って薬なしで何とかならないの?

やはりまずは自律神経の安定化のために普段の生活からできる事をしましょう。生活リズムを正し、食事をバランスよくとり、早寝早起きを心掛ける。上述しましたように、自律神経に乱れによる発熱は、解熱剤の効果はなく、また氷枕なども効果は期待できません。微熱については、基本的には体重減少や疲労感に繋がらなければ治療の必要もありませんので、そういった意味ではあまり神経質にならなくても良いでしょう。

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