コーヒーを飲みすぎた時に調子が悪くなることがありませんか?
それはカフェインを取りすぎたための出てきた症状かもしれません。
通常カフェインの適度な摂取量は
コーヒー換算でコップ5~6杯/日くらいと言われています。
参考:カフェインの取りすぎの量ってどのくらい?ちょうどいい量は?
カフェインを取りすぎたために生じる症状と
そのメカニズムについて説明します。
カフェインの作用機序は?
カフェインは作用機序は二つあります。
一つはホスホジエステラーゼ阻害作用。
もう一つはアデノシン受容体阻害作用です。
ホスホジエステラーゼ阻害作用で何が起きる?
ホスホジエステラーゼが阻害されると
細胞内のcAMPの分解が抑制されて
その濃度が上昇します。
cAMPはホルモン伝達における
細胞内のシグナル伝達に働いています。
cAMPは各種のホルモンや神経伝達物質による
シグナルを細胞内に伝えるセカンドメッセンジャー
と呼ばれています。
したがってcAMPある種のシグナルを活性化させることで
生理反応を増強させます。
シグナルを受け取った細胞によって反応は様々です。
例えば心筋細胞であれば、心筋収縮や心拍数の増加
といった機能が現れます。
心筋細胞とは逆に消化管細胞は弛緩します。
したがって刺激が強すぎると下痢をしたり
腹痛を生じたりします。
アデノシン受容体阻害作用で何が起きる?
アデノシンの生理作用には
- 血管の弛緩
- 鎮静・睡眠
- ノルエピネフリンの抑制
- レニン・アンギオテンシン系の抑制
などなど。
一つ一つ説明しても良いのですが、
必要とされる人も少ないと思いますので割愛しまう。
要するに人の活性度を下げるほうに働きます。
カフェインはこういった作用を抑えることで
目を覚まし、作業効率を上げると言われています。
ただ飲みすぎは眠れなくなるなどの作用が出てきます。
カフェインを取りすぎた時に生じる症状は?
上記の作用機序は程よく働けば良いのですが、
やはり量が過ぎると負担になります。
腹痛、下痢、頭痛、めまい、血圧上昇、動悸、不整脈
と、いった症状が出現します。
カフェインの副作用を減らさすテクニック
コーヒーをほどほどに嗜むのはもちろんですが、
いくつか注意してもらう点があります。
3~4時間でカフェインは体外に排出されます。
従って寝る4時間以内にはカフェインは摂取しないこと。
排出経路は腎臓(尿排泄)ですので、水を多めに摂取する。
と、言った点は気を付けてもらうと良いでしょう。
コーヒーは好きなんだけど調子を崩しやすい人には
カフェインレスコーヒーをお勧めします。
最近のカフェインレスコーヒーは美味しいです。
変な先入観を持たずに試してみてください。
きっと気に入りますよ。
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