多血症とは?原因は?どんな症状があるの?病院の指導内容は?

多血症
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多血症は、血液細胞の中の赤血球が異常に増えてしまう病気です。

いわゆる赤血球が少なくなる貧血の逆です。

多血症は進行すると血液は濃くなり、

どろどろになるために様々な症状や合併症が生じます。

時には命にかかわるような合併症も引き起こすため、

正しく治療を行う必要があります。

多血症の原因は?

多血症には真性多血症、二次性多血症、ストレス性多血症といった種類があり、

それぞれに別の原因があります。

真性多血症

真性多血症は赤血球になる前段階の

幹細胞の異常で発症する病気です。

有名な原因としてはJAK2と呼ばれる遺伝子に異常があり、

この遺伝子異常によって際限なく勝手に赤血球が増えてしまいます。

二次性多血症

日常診療で見る多血症の大半が二次性多血症です。

何らかの原因によって、

体が多くの赤血球を必要とした結果、

正常よりも多くの赤血球が作られ多血症になります。

原因には、喫煙、呼吸器疾患(COPDなど)、

睡眠時無呼吸症候群、心不全、悪性腫瘍(癌)

などが挙げられます。

 

特に喫煙者は気を付けていただきたい。

タバコの煙に含まれる一酸化炭素などの有毒なガスが、

本来ならば酸素と結びつくはずの

赤血球中のヘモグロビンとつながり占拠することで、

効果的に酸素を体中に運べなくしてしまいます。

その結果余分に新たな赤血球を作成し、

多血症となるのです。

喫煙者で多血症を指摘された方は

禁煙を強くお勧めいたします。

癌による多血症については、

癌自身が酸素欠乏を防ぐために

赤血球を作るシグナルを作って

多血症に至るパターンを時々認めます。

ストレス多血症

ストレス多血症は、その名のとおりストレスが原因です。

しかし上述した真性多血症や二次性多血症とは異なり、

赤血球の数が増えるわけではありません。

血液中の他の成分が少なくなるために、

検査上相対的に多血症になっている状態です。

多くは患者さんは、肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの

生活習慣病を有しており、

それらの疾患が原因といわれています。

ストレス性多血症の原因の代表は肥満です。

外来での食事運動指導の説明を文書にしてます。

参考にしてください。

効率的なダイエットとは?

体重を減らす理屈は単純です。

目標体重に必要なカロリーのみを摂取すること。

そして基礎代謝を上げて脂肪を燃焼すること。

目標体重はBMI(Body Mass Index)が指標です。

BMIは体重(kg)÷身長(m)の2乗で計算されます。

BMIの標準値は20~24です。

あなたの身長が170cmなら

1.7(m) x 1.7 x 22 = 63.58kg(57.8kg~69.36kg)

が標準体重です。

この目標体重に普段の生活運動レベルを掛けます。

  1. 軽労働(デスクワークの多い事務員、技術者、管理職など) 25~30kcal/kg
  2. 中労働(外歩きの多い営業マン、店員、工員など) 30~35kcal/kg
  3. 重労働(農業・漁業従事者、建設作業員など) 35~  kcal/kg

生活運動レベルに応じて目標体重にかけていただければ

1日の適切な摂取カロリーが計算できます。

一日の摂取カロリーを守れば自然と目標体重になれます。

 

とはいうものの、このやり方で成功する人は

ほんのわずかであることも知っています。

ある程度好きなものは食べてダイエットしたい人には

基礎代謝を上げることをお勧めします。

一番良いのは運動ですが、サプリメントも使えると思います。

ポイントは、「飲んだらやせる」なんて甘い言葉に乗せられないこと。

ちゃんとサプリの成分を確認して、

服用すると体温が上がるような成分が含まれているものを選びましょう。

体温の上昇は基礎代謝の上昇を意味します。

体温上昇を手伝う成分で有名なのは

唐辛子(カプサイシン)と生姜(ショウガオール)です。

これらの成分が含まれているサプリを選んでください。

そして少しづつでもいいので筋トレです。

筋トレはスクワットが良いでしょう。

筋肉量の増加も基礎代謝の増加を意味します。

 

サプリメントのお勧めには

例えば以下のスリミークという商品があります。

こちらの商品は生姜成分や唐辛子成分等が含まれており、

基礎体温を上げることができます。

【SLMEQ(スリミーク)】ダイエッターサポートサプリ
美容に意識が高い女医さんや看護婦さんも

よく利用しているのを見ます。

ご興味があればお試しあれ。



多血症の症状は?

病気の初期はほとんど症状はありません。

したがってほとんどの患者さんは

検診で異常を指摘されて来院されます。

進行すると顔が赤くなり、目の充血が目立ちます。

意外と多いのが、お風呂上がりの体の痒みです。

 

さらに病気が進行すると血液がドロドロになるので、

血流が悪くなり、頭に十分な酸素が行かないので、

頭痛・めまい・耳鳴りといった症状が出現します。

また血液がドロドロになるということは、

血管が詰まってしまう病気である

心筋梗塞や脳梗塞といった疾患が生じることがあります。

 

多血症は初期には症状がないため、

検診で指摘されても十分な検査を受けずに

放置してしまう方が多い印象があります。

発症初期より適切な治療を行うことで

将来の合併症を予防することができます。

検診で異常を指摘された方は、必ず病院に行きましょう。

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