多血症とは?原因は?どんな症状があるの?

多血症

多血症は、血液細胞の中の赤血球が異常に増えてしまう病気です。いわゆる赤血球が少なくなる貧血の逆です。多血症は進行すると血液は濃くなり、どろどろになるために様々な症状や合併症が症います。時には命にかかわるような合併症も引き起こすため、正しく治療を行う必要があります。

1.多血症の原因は?

多血症には真性多血症、二次性多血症、ストレス性多血症といった種類があり、それぞれに別の原因があります。

1.真性多血症

真性多血症は赤血球になる前段階の幹細胞の異常で発症する病気です。有名な原因としてはJAK2と呼ばれる遺伝子に異常があり、この遺伝子異常によって際限なく勝手に赤血球が増えてしまいます。

2.二次性多血症

日常診療で見る多血症の大半が二次性多血症です。何らかの原因によって、体が多くの赤血球を必要とした結果、正常よりも多くの赤血球が作られ多血症になります。原因には、喫煙、呼吸器疾患(COPDなど)、睡眠時無呼吸症候群、心不全、悪性腫瘍(癌)などが挙げられます。特に喫煙者は気を付けていただきたい。タバコの煙に含まれる一酸化炭素などの有毒なガスが、本来ならば酸素と結びつくはずの赤血球中のヘモグロビンとつながり占拠することで、効果的に酸素を体中に運べなくしてしまいます。その結果余分に新たな赤血球を作成し、多血症となるのです。癌による多血症については、癌自身が酸素欠乏を防ぐために赤血球を作るシグナルを作って多血症に至るパターンを時々認めます。

3.ストレス多血症

ストレス多血症は、その名のとおりストレスが原因です。しかし上述した真性多血症や二次性多血症とは異なり、赤血球の数が増えるわけではありません。血液中の他の成分が少なくなるために、検査上相対的に多血症になっている状態です。多くは患者さんは、肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を有しており、それらの疾患が原因といわれています。猛暑下の現状では、脱水によって血液が濃縮され、検査で多血症を認めることもあります。

2.多血症の症状は?

病気の初期はほとんど症状はありません。したがってほとんどの患者さんは検診で異常を指摘されて来院されます。進行すると顔が赤くなり、目の充血が目立ちます。意外と多いのが、お風呂上がりの体の痒みです。さらに病気が進行すると血液がドロドロになるので、血流が悪くなり、頭に十分な酸素が行かないので、頭痛・めまい・耳鳴りといった症状が出現します。また血液がドロドロになるということは、血管が詰まってしまう病気である心筋梗塞や脳梗塞といった疾患が生じることがあります。

多血症は初期には症状がないため、検診で指摘されても十分な検査を受けずに放置してしまう方が多い印象があります。発症初期より適切な治療を行うことで将来の合併症を予防することができます。検診で異常を指摘された方は、必ず病院に行きましょう。

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