乾癬とは免疫の異常によって生じる疾患です。
皮膚には細菌やウイルスと言った異物の侵入を阻止し、
排除する役割があります。
しかし乾癬の患者さんは、
免疫が自分の皮膚を異物と認識してしまいます。
すると免疫による攻撃が自分の皮膚に対して始まります。
乾癬の症状は?
通常、乾癬と言えば正式な診断名で
「尋常性乾癬」を指します。
症状としては、皮膚の一部に赤い発疹ができます。
その表面に厚くなった角層が付着し、
その後剥がれ落ちるといった症状がみられるのが特徴です。
引用:近畿大学病院ホームページ
かゆみについては、ある人とない人で半々です。
かゆみが強くなるのは体が温まった時が多く、
入浴時や後に増強します。
その他刺激物の摂取(香辛料)や
お酒を飲んだ後にも増強します。
発疹が生じるのは、
日常生活でこすれやすい部位によく出ます。
頻発部位としては
頭皮や生え際、肘、膝、臀部、下腿などです。
乾癬の治療法は?
乾癬は免疫の疾患です。
症状は悪化と軽減を繰り返すため、
症状に合わせて治療方法が決められます。
主な治療方法は
外用薬による治療、内服治療、光線療法、生物学的製剤
による治療です。
乾癬の外用治療って?
主にはステロイドやビタミンD3による
外用薬を皮疹に塗布します。
ステロイドは免疫抑制剤です。
ビタミンDは表皮細胞の増殖を抑制する効果があります。
乾癬の内服療法って?
皮疹の範囲が広く、
かゆみが強い場合に選択されます。
ステロイドを始めとした免疫抑制剤が使用されます。
また皮膚の角化異常を抑制するために
ビタミンA類似物質を投与することもあります。
乾癬の光線療法って?
光線療法とは紫外線を照射する治療方法です。
塗り薬だけではコントロールできない時や、
範囲が広い時に選択されます。
適度な紫外線は過剰な免疫反応を抑制します。
したがって適度な日光浴は乾癬患者さんには推奨されます。
乾癬の生物学的製剤って?
生物学的製剤とは、
バイオテクノロジー技術によって
生み出された医薬品を指します。
主に自分の体を攻撃する抗体を
ターゲットにした抗体を投与します。
効果が非常に高い反面、費用も掛かります。
また副作用の観点も要注意です。
乾癬にどくだみ茶が効くって本当なの?
一般にどくだみ茶は皮膚疾患に良い
と言われています。
アトピー性皮膚炎にも良いと言われますよね。
その理由は?と聞かれると
デトックス効果と答える方が多いです。
正書を当たっても科学的な根拠を
見つけることはできません。
考え方としては漢方薬と同様の考え方なんだと思います。
どくだみ茶によって乾癬体質を
改善させるということでしょう。
その証拠にどくだみ茶の効果を示し、推奨しているのは
ほぼ漢方医です。
まぁ効けばなんでもいいよ!!
ってのが患者さんの本心でしょう。
ちょっと試しても良いと思います。
少なくとも増悪はしないと思いますので。
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