解離性障害と発達障害って関連があるのでしょうか?
別々の障害として起きるのか?
それとも相互に関係して起きるのでしょうか?
先日発達障害とPTSD(心的外傷後ストレス障害)についてアップしましたが、
今回は解離性障害と発達障害について調べたのでアップします。
解離性障害とは
解離とは、ある一定時間、
意識と記憶、思考や感情、五感
といった感覚をまとめることが
出来なくなった状態を指します。
したがって解離症状では、
特定の場所、場面、時間の記憶を失う(健忘)であったり、
突然嫌な思い出を現実のように感じる(フラッシュバック)や
自分自身を少し離れた場所から
見ているような感覚(離人症)が生じたりします。
解離性多重人格もこの障害の一種であり、
ある人格が現れている最中には、
別の人格はその間の記憶が全くないことが多くあります。
解離性障害の原因は?
解離性障害の病態は未だ解明の途中です。
しかしながら、
強いストレスについての記憶をなくす健忘であったり、
突然明確に思い出すフラッシュバックであったり、
発症する前には強いストレスによる心的外傷が
関わっているであろうことは統計上確かなことです。
解離性障害と発達障害
発達障害とPTSDに関係があることは
先日アップした通りであり、
発達障害を持つ人が解離性障害を持っている可能性は
十分にあり得ます。
長期にわたる虐待よる心的ストレスは
一種の防衛反応を発し、
精神機能を停止させてしまったり、
自己を分離してしまうことは十分に考えられます。
発達障害は生まれ持った障害であり、
解離性障害は生後の環境によって障害であると言えます。
それぞれに対応する必要もあり、
それぞれが密接に関係している可能性もあります。
解離性障害の治療法や対処法は?
上述したように解離性障害と心的外傷は
関連している可能性が高いことが分かっています。
したがって治療方法は心的外傷やストレスを
理解してそれぞれに対応する必要があります。
薬による治療と並行して心理療法が推奨されています。
心的外傷やストレスが今現在も続いているのであれば、
患者さんの安全確保が最も重要な対処法になります。
以前と比較すると社会の中で発達障害に対しての理解は
ずいぶん改善しています。
しかしながら親子という非常に緊密でかつ閉鎖された
関係の中で袋小路に陥ってしまっていると
周りの人間も気づきにくい状況になります。
もっともっと子育てはコミュニティー全体で
行うようなシステムを作っていかなければ
いけないことが大切ですよね。
また学校の教師も発達障害について
よく理解している教師とそうでない教師がいます。
教員試験において発達障害について
どの程度理解が求められているのか分かりませんが、
もっと教師の理解度を上げていってもらいたいと感じます。
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