こんにちは。
企業勤めの内科医ヒロスケです。
人間ドックって受診されたことがある方なら
ご存じですが、結構高額ですよね。
相場は1日ドックで3万~6万円。
会社が負担してくれる家庭なら良いですが
全ての企業が負担している訳ではありません。
特にフリーランスや自営業の方、専業主婦の方。
何とか1回は受診してみたものの
毎年受診しなくてはいけないの?
何年ごとに受診すれば良いの?
と悩まれる方は多く、よく相談を受けます。
そんなお悩みにお答えしたいと思います。
結論から先に言うと
人間ドックを毎年受診する必要はありません。
市の検診を上手く使いましょう。
少なくとも料金はぐっと抑えられます。
更にもっと料金を抑えるのに
お勧めの方法もあります。
毎年受けたほうが良い人と必要のない人
人間ドックは毎年受診する必要のある方と
2~3年に1回の受診で十分な人がいます。
人間ドックの医師のコメント欄に
「1年に1回は検査を受けましょう」
とコメントされた方については
やはり1年に1回は受けたほうが良いでしょう。
1年に1回の検査が必要な理由は
人それぞれなのでドックを受診された病院で
外来の医師に質問しても良いでしょう。
逆に何も異常を指摘されなかったのであれば
2~3年に1回程度でも十分です。
毎年受けたほうが良い人のお勧めの方法
毎年の人間ドックを勧められた方については
毎年の受診をお勧めします。
しかし人間ドックである必要はありません。
内容によっては人間ドックを受けた病院の
内科外来でも問題ないはずです。
少なくとも人間ドックで異常を指摘されたうえでの
再検査のための外来受診ですので
健康保険の範囲となり、3割負担での検査で済みます。
ただ注意していただきたいことがあります。
外来受診では、指摘された異常データ以外の
検査はできません。
保険診療のシステム上
異常所見のフォローはできても
人間ドックの代わりに全ての検査を実施することは
許されていません。
従って外来受診については異常を指摘された
項目のみの検査となります。
毎年受ける必要のない人のお勧めの方法
人間ドックで何も異常を指摘されなかった。
そんな方については高額な人間ドックを
毎年受診する必要はありません。
毎年検査をしたほうが良い項目は
実は市の検診でカバーできます。
例えば、年に1回の検査をお勧めする内容は
- 胸部レントゲン
- 胃透視(人間ドックでは内視鏡検査をお勧めします。)
が、挙げられます。
2年に1回の検査としては
- 乳がん検診
- 子宮頸がん検診
血液検査や尿検査で異常を指摘されていない
のであれば、上記の市の検診を受けることで
人間ドックを毎年受診する必要はなくなります。
2年に1回、60歳までなら3年に1回でも十分でしょう。
人間ドックを毎年受診することを勧められるワケ
毎年の人間ドックが推奨されるワケは
ざっくりと分けると
- 60歳まではがん検診
- 60歳以降はがん検診+生活習慣病
60歳までの方はがん検診がメインですので
市の検診とのハイブリッドでも問題ありません。
ただ60歳以降であっても血液検査上で
異常を指摘されていないのであれば
人間ドックを毎年受ける必要はありません。
血圧については自分で測って
異常があれば病院を受診すれば良いのです。
もっと健康診断の料金を抑えたい方へ
生活習慣病に関わる検査の大半は
血液検査と尿検査で評価します。
つまり血液検査と尿検査だけなら
自宅で簡単に検査が可能なキット
「おうちでドック」
で評価が可能です。
おうちでドックの料金は21780円(税込み)。
しかも自宅でできるので時間も節約できます。
検査で異常を指摘されたら
保険診療で診察を受ければ良いのです。
また「おうちでドック」は
ある種のがん検診も担っています。
内容について詳細を知りたい人は
以下のリンクでご確認ください。
検査結果については専任の医師が
電話で結果説明をいたします。
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