摂食障害は単なる食行動の問題に限らず、様々な問題が生じます。摂食障害を単なる食欲や食事に対する行動の異常ととらえると本質を見誤ります。特徴としては、心理的な要因が存在します。例えば、体重への過剰なこだわり、同様に体型に対する自己評価への異常な影響などが挙げられます。したがって、例えば拒食症の方に食事の食べ方の指導を行うだけでは症状の改善を望むことはできません。
摂食障害の分類は？
摂食障害は2種類に分類されます。
一つは過食症です。過食症は短時間に大量に食事摂取を行う障害で、正式には神経性過食症と言います。
もう一つは拒食症と呼ばれるものです。自分自身の体型・体重に対しての異常な認識を持つことが発症します。正式には「神経性食欲不振症」といいます。
摂食障害の原因は？
原因は様々な要因が絡み合って発症すると言われています。社会･文化的な要因や心理的な要因、さらに生物学的な要因なども挙げられます。ただ、なぜ摂食障害になる人とならない人がいるのかは、未だに不明です。
摂食障害の治療方法は？
摂食障害の治療は、一つ一つクリアしていかなければなりません。食行動の改善と適切な体重の達成。女性であれば月経の回復、同時に偏った考え方の改善が必要です。治療の経過の中では心理面のサポートも必要です。それらすべての改善を目標として行われます。家庭での治療が重要ですので、ご家族の協力を得ることは非常に大切です。ご家族のサポートがあれば治療がスムーズになることが期待できます。
摂食障害の治療における父親の役割は？母親の役割は？
まず親は摂食障害について正しい知識を持ちましょう。家族会を探したり、地元のグループを探しましょう。そして疾患に向けての知識と経験の共有をします。家族会も地元のグループも、「日本摂食障害ネットワーク EDNJ: Eating Disorders Network of Japan」や「日本摂食障害ネットワーク 」を当たれば見つけることができます。また各都道府県には精神保健福祉センターがあるはずです。こういった組織にいつでも相談できる体勢を持つことは重要です。治療には時間が必要です。ご家族だけで悩むとかえって、不要な時間が流れるだけのリスクがあります。その上で、その子のありのままを受け入れてあげてください。学校に行きたくなければ休めばいいのです。周囲の人と比べるような言動は慎んでください。出来ないことよりも、出来たことに目を向けましょう。そういった姿勢で毎日の生活を送ることは、本人にとって安心できる環境を得ることになります。
一つの記事でまとめるのは困難ですので、一つ一つ詳細に記事にしていきたいと思います。
記事にするうえで何か質問や希望があればコメントください。
摂食障害を学び、そして自分自身と家族が一緒に治療に臨む上で、「こころの相談室」が提供しているプログラムがあります。このプログラムは、「摂食障害を一人で治したい人へ」と記載していますが、家族で治したい人に向けて作られたと言っても良いと思います。もちろん専門家のサポートの上での話です。
決して一人で悩まないでください。誰かに相談して、そのうえでこのプログラムを利用することをお勧めします。
関連記事（準備中）
- 摂食障害の治療法：食事編
- 摂食障害の治療法：薬物治療編
- 摂食障害の入院治療の費用は？
- 摂食障害の治療法：思春期の子供で気を付ける点は？
- 摂食障害が疑われる芸能人は？
コメント