30代後半から40代でも脳出血は起こりえます。
まだまだ若い、才能豊かな方がお亡くなりになるのはあまりにも惜しいです。
ポップンマッシュルームチキン野郎主宰の吹原幸太が、昨日5月17日未明に脳幹出血のため死去した。37歳だった。
引用:ステージナタリー
37歳って若すぎます。
私より年下の方がお亡くなりになると自分の健康も不安になります。
先日も19歳のイタリアのサッカー選手が脳出血にておなくなりなったニュースがありましたね。
脳出血とくも膜下出血の差は?
19歳のサッカー選手と吹原氏との違いは前者がくも膜下出血で、後者は脳内出血という点です。
くも膜下出血の原因の大半は脳動脈瘤の破裂です。
脳動脈瘤は先天的なものです。
したがって人間ドックを受け、発症前に発見することができれば治療は可能です。
脳内出血の原因の大半が、高血圧が原因でおきる高血圧性脳内出血です。
高血圧になると脳の中をつらぬく細い動脈が、高い圧力にさらされ、弱くなってきます。
その後も高い血圧にさらされると最終的には血管が破れ、脳出血を発症することになります。
つまり血圧のコントロールさえできていれば脳内出血が生じる可能性は非常に低いものになります。
吹原氏の血圧はどうだったんでしょうか?
出血の部位が生き死にを左右する
出血の部位で最も厄介なのが脳幹部です。
脳幹部は、読んで字のごとく脳の幹に該当し、大脳と脊髄をつなぐ部位です。
主な役目として生命維持の役割である呼吸動作、各種自律神経をコントロールしています。
脳幹部には中脳、腹側被蓋野、赤核、青斑核、延髄とあり、脳出血や脳梗塞になったときに様々な症状が出現します。
極端な例では、延髄に脳出血を生じた場合に、そのまま呼吸も止まり、即死ということもありえます。
治療についてですが、以下のイラストのように脳幹部は脳の中でも非常に深い部位にあります。
よって手術ができない部位になります。
もし出血した場合には安静にしたうえで、血圧をコントロールして出血が広がらないことを祈るだけです。
まずは血圧のコントロールが大切。
血圧が普段から高い人や検診で高血圧を指摘されているにも関わらず放置している方は早めに病院に行ってください。
最後になりましたが、吹原幸太氏のご冥福をお祈りいたします。
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