黄砂の季節が始まりますね。
黄砂にアレルギーをお持ちの方も多いと思います。
ただこの時期は花粉症についてもまだピークの時期なので
症状が重なり、ひどい思いをしている方もいます。
さて花粉症の症状と黄砂アレルギー症状の違いは何でしょう?
また治療方法についてお話したいと思います。
黄砂アレルギーの症状とは?
黄砂アレルギーの症状は鼻炎症状と結膜炎症状については
花粉症の症状と似通っています。
ただ花粉と黄砂の違いに目を向けると
両者の違いが分かります。
黄砂の大きさはスギ花粉の10分の1です。
したがって花粉よりも体の奥に入ります
症状としては喘息様の症状が出現します。
つまり咳と呼吸困難感です。
咳が出るためか、咽頭痛を訴える人も多いですね。
咽頭痛は花粉症ではあまり見かけない症状ですので
黄砂アレルギーの診断のヒントになります。
黄砂が舞う時期になると必ず喘息発作を起こす人がいます。
こういった人は黄砂アレルギーで間違いありません。
黄砂アレルギーの治療は?
アレルギーですので、抗ヒスタミン剤が基礎薬となります。
抗ヒスタミン剤でコントロールできればそれだけで良いのですが、
抗ヒスタミン剤だけでは十分に効果が得られない人には
追加の薬剤を考えます。
症状が鼻水・鼻詰まりの場合には抗ロイコトリエン拮抗剤が
私はお勧めです。
特に鼻詰まりに効果が期待できます。
花粉症の治療と大きくは異なりません。
喘息様の症状については、喘息治療に準じて治療を行います。
やはり吸入ステロイドが最も期待できる薬剤となります。
吸入ステロイドは吸入後のうがいさえ忘れなければ
ほぼ副作用はないと考えていただいて大丈夫です。
花粉症のコントロールができているにもかかわらず
鼻炎症状が悪くなった時には、黄砂アレルギーを考えましょう。
黄砂アレルギーの予防は?
黄砂は上述したように花粉よりも粒子が小さいです。
花粉症に注目した時に使用できるマスクと
黄砂対策に注目したマスクは性能に差が出ます。
黄砂対策を考えるのであれば、
ウイルス予防用のマスクを使用しましょう。
マスクの性能検査で「VFE」もしくは「PFE」という
試験をクリアしている製品を選択しましょう。
黄砂アレルギー予防はウレタンマスクでも大丈夫?
VFEをクリアするにはウレタンマスクでは厳しいです。
別途フィルターシートを使用するなどの工夫が必要となります。
不織布マスクが基本です。
コロナのおかげ(?)か、ずいぶんマスクもおしゃれになりましたよね。
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