志賀廣太郎さんの誤嚥性肺炎って治せなかったの?予防できない?

芸能

映画やドラマの数多くの作品に名脇役として出演した俳優、志賀廣太郎さんが誤嚥性肺炎のため死去したことを、所属事務所である「レトル」が30日、発表した。71歳だった。

引用:サンケイスポーツ

最近テレビでお見掛けしないと思ったら脳梗塞で倒れられていたんですね。脳梗塞の闘病中での誤嚥性肺炎ですので、医療従事者からすると起こすべきして起きた事象と考えます。脳梗塞の発生部位によって症状は異なります。嚥下機能をつかさどる部位は延髄です。延髄を含む部位を脳幹部と言いますが、脳幹部は多数の生命維持機能を有しているため、ここに脳梗塞を起こすと非常に予後は悪いです。詳細な情報はないので脳幹部梗塞であったかどうかは分かりません。

志賀さんのご年齢71歳を考えると嚥下機能の低下が梗塞によるものとは限らないことも示しています。ご年齢を考えると一旦脳梗塞などでベッド上での臥床時間が長くなるとすぐに認知症の症状が出現します。ですので、できる限り早期に離床を行いリハビリを行う必要があります。当然志賀さんも同様に治療→リハビリを速やかに行ったものと思いますが、全員が全員良くなるとは限りません。いずれにしても脳梗塞が起因となり、嚥下機能が低下した結果であることは間違いありません。

脳梗塞の治療は発症後可能な限り速やかに治療を開始する必要があるのは、周知されていると思います。ただ現状の新型コロナ感染拡大に伴いそういった速やかな治療が困難にはなっています。またリハビリの重要性も上述した通りですが、リハビリもコロナ感染によってむつかしい状況です。感染症のみならず様々な分野に影響を及ぼしています。

誤嚥性肺炎の治療は通常の肺炎と違いありません。誤嚥性肺炎の起因菌は嫌気性菌が大半ですので、そこを狙った抗生剤が投与されます。ただ誤嚥性肺炎は繰り返します。嚥下機能の低下に伴う結果ですので、嚥下機能が改善しない限り繰り返します。超高齢者で嚥下機能の改善が見込めない患者に治療の継続をお勧めしない先生がいる理由はここにあります。また繰り返し抗生剤を投与することで耐性菌が出現します。長期に見たときに高齢者や脳梗塞患者の誤嚥性肺炎の治療がむつかしい理由もここにあります。人が生きていくうえで必要なものを飲み込む機能が低下した結果生じた疾患です。また誤嚥するのは大半が食物ではなく、唾液です。唾液が気管に流れ込むことを防ぐこともできない状態になるため、一種「老衰」と考える先生も多いです。

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