こんにちは。
企業勤めの内科医ヒロスケです。

時々DMで研修医の方から
「製薬企業に勤務するのに有利な科ってありますか?」
といった質問をいただきます
そんな問いに対しての答えですが
私自身が内科医なので
内科医の募集しか見たことがない
そんな回答になってしまいます
外科医も可
といった募集を目にすることはありますが
やはり内科医が中心ですね
普通に考えて
薬剤を開発、販売するのが製薬企業ですので
薬剤の処方頻度を考えると圧倒的に内科医が有利
では、内科医の中で臓器別に有利なのは?
といった質問に対しての回答は
その時々によるとしか答えることができません
募集案件を見る限りは臨床腫瘍の経験を有する医師の募集は切れない印象はありますが
5年後10年後はわからない
この業界にもトレンドがあります
一つの薬剤がブレークスルーすると
それに追随して同種同効薬の開発ラッシュなんてのは見慣れた風景
例えば少し前からは「GIP/GLP-1受容体作動薬」が明らかにトレンドです
糖尿病診療の経験の有無を問われる募集はよく目にしましたね
ただいつまでもこのトレンドが続くとは思えません
今現在研修医の方やこれから医師になる医学生の方々のキャリアは30年40年ある
そんな長いキャリアの中でずっと一つの専門性だけで市場価値を維持できるほど甘くない
これは私個人の意見です
これから専門を決めようと思っている方にはお勧めしたいのは山型に選ぶ専門

まず真ん中に最も強みとなる専門性を持つ
そのうえでその専門性に関連した治療領域を最低2つは習得すること
強みとなる専門性は興味がある分野にするべき
好きこそものの上手なれです
そのうえであと二つは積極的に学び、経験を積みましょう
例えば私は自己紹介時には自身を臨床腫瘍内科医といいます
私は医師になった当時は固形癌の化学療法といえば肺がんでした
したがって肺がんをメインとして化学療法を行っていましたが
同時にもう一つ大きな化学療法のニーズが血液腫瘍領域にもありましたので
私は血液内科医としての経験も有しています
専門医の先生方には劣りますが
悪性リンパ腫や白血病、多発性骨髄腫
自己末梢血幹細胞移植やATLLにおける兄弟間の骨髄移植の経験もあります
肺がんの化学療法がメインでしたので
呼吸器内科医としてCOPDや気管支喘息、間質性肺炎の非悪性呼吸器疾患の経験もあり
一応呼吸器学会の専門医も有しています
その他一般内科医としてのたしなみとして
専門性を誇れるほどの経験はありませんが
糖尿病等の生活習慣病の診療経験もそれなりに有していると自負しています
今現在の非常勤医師としての外来診療には生活習慣病の診療が半数以上を占めます
そんな臨床医としての経験をもって製薬企業に勤めています
転職してからの担当薬剤の適応疾患領域は
- 呼吸器腫瘍
- 消化器腫瘍
- 血液腫瘍
- 中枢神経系腫瘍
- 乳がん
- 呼吸器
- 循環器
- 糖尿病
- 肝臓疾患
- 神経疾患
- 皮膚
と、さまざま
臨床医としては少なからず経験した疾患でないとなかなか恐ろしくて担当できません
嫌がらずにいろいろと診てきた経験は役に立っております
したがって精神疾患の治療薬に関しては担当を遠慮しております
将来製薬企業でのキャリアを考えている先生や学生に伝えたいことは
臨床現場での経験を大切にしてほしいということ
企業に転職してから一緒に働く治験責任医師は豊富な臨床経験を有している医師ばかり
そんな医師と同じ土俵にたって薬剤の開発や管理をするわけですから
薄っぺらい知識は簡単に論破されます
そんな中自身の経験から有益な情報提供ができたときに得られる医師からの信頼こそ
製薬企業は求めています
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